鋼材の試験データ捏造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 10:47 UTC 版)
「日本冶金工業」の記事における「鋼材の試験データ捏造」の解説
2008年6月、当社の連結子会社であるナストーアが製造・販売しているステンレス溶接鋼管について、JIS(日本工業規格)の定めた品質管理試験の結果を捏造して出荷していたことが発覚した。ナストーアが内部調査を実施したところ、茅ヶ崎製造所において、同規格に定められた耐圧試験等が相当数実施されていなかったことが判明したという。 ナストーアの発表によると、現場管理者である茅ヶ崎製造所の所長は耐圧試験の必要性を認識していたが、溶接方法の信頼性や自社の製造技術に対する過信、過去に同試験に起因する問題が発生しなかった、試験実施に伴う生産量減少が危惧された、などを理由に現場作業者に対して同試験実施についての具体的指示を行なわなかった、としている。 これに関して、経済産業省から「品質管理より生産量優先の姿勢は問題。技術への過信もみられ、認識が甘い」と指摘された。また、ナストーアに対してJISの臨時認証維持検査を行なった結果、鋼材の検査データの捏造が確認されたため、同社のJIS認証の取り消しが決定した。
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