オーステナイト【austenite】
オーステナイト
または鋳鉄の顕微鏡組織のひとつで、炭素を固溶しているγ鉄、すなわちγ固溶体をいう。結晶構造は面心立方晶で、A1変態点(723℃)以上加熱したときに得られる。鋼を焼き入れするためにはA1変態点(723℃)以上加熱し、オーステナイト組織にすることが第ー条件である。オーステナイトを冷却する際、冷却速度の違いによってマルテンサイト、ペイナイト、パーライト組織に変態する。そうすることによりまたは鋳鉄に所要の機械的性質などの性質を付与させる。
参照 オーステナイト系ステンレス鋼、オーステナイト系耐熱鋼オーステナイト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 14:14 UTC 版)
オーステナイト(austenite)は、鉄のγ鉄に炭素や合金元素などの他の元素が固溶したもの[1]。イギリスの冶金学者ロバーツ・オーステンによって発見され、オーステナイトという名称は彼の名前に由来する[2]。現在ではあまり使用されないが、組織形状が田んぼに似ていることから、日本の冶金学者本多光太郎による大洲田という漢字の当て字がある[2]。
- ^ a b c 『機械工学辞典』日本機械学会、丸善、2007年、第2版、156頁。ISBN 978-4-88898-083-8。
- ^ a b 大和久重雄『熱処理のおはなし』日本規格協会、2006年、訂正版、56頁。ISBN 4-542-90108-4。
- ^ 『熱処理ガイドブック』日本熱処理技術協会、大河出版、2013年、4版、72頁。ISBN 978-4-88661-811-5。
- ^ a b 『第2版 若い技術者のための機械・金属材料』 丸善株式会社 平成14年3月10日
- 1 オーステナイトとは
- 2 オーステナイトの概要
- 3 関連項目
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