線材
平炉、転炉、電気炉で精錬された溶鋼は、鋳型に注入されて鋼塊となる。鋼塊は均熱炉により1200~1300℃に加熱され、分塊圧延機で圧延され、1辺が最大150mmの角型鋼片(ビレット)になる。この加熱された鋼片を条鋼圧延機により棒状に圧延した鋼をいう。線材の標準直在は5~20mm程度で、炭素含有量が0.25%以下の軟鋼線材と炭素含有量0.24~0.86%の硬鋼線材に大別される。線材として加工し部品として使用される場合と、さらに前者は伸線し鉄線として有刺鉄線、金網に用いられ、後者は熱処理後伸線され、バルブスプリング、リターンスプリングなどに用いられる。
条鋼
(線材 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/05/28 14:55 UTC 版)
条鋼(じょうこう)は、形状が平らでない圧延鋼材の総称[1]。形鋼、棒鋼、線材、軌条などがこれにあたる。
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線材
線材(せんざい)とは、線状に細長く圧延された鋼材。断面の直径は5mm~50mm程度[2]で、条鋼の中でも断面積は最も小さい。断面形状は円形が大半を占めるが、用途により六角形や正方形などのものも存在する[3]。コイル状に巻き取られ、大きいものでは総延長1万メートル・総重量3トンに及ぶ[2]。炭素含有量によって、0.09%~0.25%の普通線材(軟鋼線材)と、0.09%以下または0.25%以上の特殊線材に大別できる。普通線材は針金や釘、ボルト、ベアリング、金網、鎖などの材料になる。特殊線材は上記のほか、強靭性や耐久性が求められるケーブルやタイヤの芯、溶接棒などに用いられる。
棒鋼
棒鋼(ぼうこう)とは、文字通り棒状に圧延された鋼材。直径が100mm以上のものを大形、50mm~100mmのものを中形、50mm未満のものを小形と呼ぶ[4]。断面形状は円形の丸鋼が多いが、六角鋼や四角鋼などもある。用途は建築用鉄筋に使われる「異形棒鋼」が多く、コンクリートとの付着性を高めるため、軸に対して直角に「筋」、平行に「リブ」と呼ばれる突起をつける。このほか、表面を研磨した「みがき棒鋼」が、産業機械や輸送用機器の材料などとして使用される。
形鋼
H形鋼や鋼矢板など。
詳細は「形鋼」を参照
軌条
鉄道用レールなど。
詳細は「軌条」を参照
脚注
線材
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/12 18:21 UTC 版)
冷間成形ばね用の鋼線材としては、硬鋼線、ピアノ線の2つが代表的である。どちらもダイスと呼ばれる金型の穴を通して、直径を小さくさせながら引き抜いて造られる。硬鋼線は針金のような線材とは異なり、炭素を成分として多く含んでいる。日用品の椅子やベッドなどで使用されるばねの材料は硬鋼線であることが多い。
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