こうぞく‐きょり〔カウゾク‐〕【航続距離】
【航続距離】(こうぞくきょり)
乗り物が、外部からエネルギー源(燃料や電池、または二次電池に充電する電力など)の補充を行わずに一度に移動できる距離。
燃料などを満載し、かつペイロードが空の状態での数値が理論上では最大になる。
一応の数値はカタログスペックに示されてはいるが、運用形態によって大いに違いが出てくる。
ペイロードを多く搭載すればするほど重量が重くなるため、必然的に航続距離は短くなる。
また、道路状況や天候、飛行する高度、メンテナンス状況などにも強く影響される。
特に戦場を踏破する場合、途上でどのような機動を要求されるか予測不能であるため、必然的に航続距離も予測不能になる。
関連:空中給油 戦闘行動半径 アフターバーナー
航続距離
1回の給油(満タン)で走行できる距離のこと。燃費性能に対する燃料タンク容量から計算される。計算のタンク容量はゲージ精度、Eレベル(完全エンプティレベルからエマージェンシー対応量分を残した燃料系のEレベル)から満タンの90%まで追加、燃費値は市街地、郊外、高速道などを組み合わせた各社独自の実用燃費値が使われる。給油の煩わしさ、給油所の少ない地域ではこの距離は大きいほどよい。この対応は燃費性能改善に加えて、タンク容量の拡大であるが、後者はタンク取付けスペース、日常の車両重量増などから制約も多い。
航続距離
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 04:26 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動航続距離(こうぞくきょり)とは、航空機や船舶、電気自動車などが燃料を最大積載量まで積んで飛行できる、または航行、運転できる最大距離のことである。もとは船舶や航空の分野で用いられていたが、電気自動車の開発が進むにつれて1990年代後半から自動車関係でもこの用語が使われ始め、2010年頃には電気自動車が1回の充電で走れる距離を表すには欠かせない用語となった。また、自動車などに限らず、電動スクーターや電動キックボードなどの燃料や電力で走る乗り物に使われることがある[1]。
航空機
航続距離は対地速度に最大飛行時間 tmax を乗じたものである。 以下に、プロペラ機とジェット機について航続距離を求める計算式を示す。
導出
単位時間に、どれだけの燃料を消費するか(燃料消費率)は、まず、下の式で求められる :
燃料を無給油のまま航海できる最長距離のことを「航続距離」と呼ぶ。大きな燃料タンクに燃料消費率の良いエンジンと効率の良い推進器を備え、船体の抵抗が小さい船が低速で走ればそれだけ航続距離は伸びるが、航続距離を求める場合は常用出力での距離を用いる。 1日・1万馬力あたりの燃料消費量はディーゼル・エンジンで30数トン、蒸気タービンで45トン程である。燃料消費量の多い軍艦を除いて、大きさの割りに燃料消費量の多いのは高速で航行するコンテナ船やフェリーである。
具体的には、
- 20万重量トン級石油/原油タンカー:約150トンの消費で17,000 nm(海里)
- 6万重量トンの撒積船(ばらづみせん):約50トンの消費で15,000-25,000 nm
- 2万重量トン級の貨物船:30数トンの消費で約15,000 nm
- 1,000トン程度の漁船で20,000 nm
といったところになる。
関連項目
脚注
- ^ 小林 肇 (2021年8月30日). “ニュースを読む 新四字熟語辞典 第24回 【航続距離】こうぞくきょり”. 三省堂 ことばのコラム. 三省堂. 2021年10月9日閲覧。
- ^ 池田良穂監修 『船のすべてがわかる本』 ナツメ社 2009年2月9日発行 ISBN 9784816346408
- ^ 川崎重工業プレスリリース [リンク切れ]
- ^ 出光タンカーによる自社船舶紹介
航続距離
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 01:32 UTC 版)
「フォッケウルフ Fw190」の記事における「航続距離」の解説
本機の航続距離はBf 109より多少長い。燃料搭載容量は前部胴体タンクが232リットル、後部胴体タンクが292リットル、予備タンク115リットルである。この状況で航続距離は通常800km程度、さらに300リットルの増槽を付けた場合は1,400km程度だった。予備タンク内の燃料は出力増強装置などに用いられる場合もあり、その場合は航続距離はより少なくなった。
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