空中給油とは?

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くうちゅう‐きゅうゆ〔‐キフユ〕【空中給油】

飛行中の航空機に他の航空機から送油管で燃料補給すること。


くうちゅう‐きゅうゆ ‥キフユ 【空中給油】

〔名〕 飛行中の航空機に他の航空機から、ホース燃料補給すること。空中補給。〔現代語大辞典(1932)〕


【空中給油】(くうちゅうきゅうゆ)

航空機基地飛行場航空母艦着陸着艦せず、空中飛行続けたまま燃料補給を受けること。
実質的航続距離作戦行動半径飛躍的伸ばしCAP訓練高効率化奥地侵攻等が可能となる。
また、燃料切れによる墜落予想される場合救助事故予防にも使われる。

ただし、給油機航空優勢確保されていない危険空域ではほとんど運用できない
このため最終的作戦行動範囲機体本来の航続距離性能大きく依存する。

空中給油機には、主として旅客機貨物機輸送機戦略爆撃機早期警戒機などをベースにした機体KC-135K1トライスターKC-10KC-767等)が用いられる。
この他、F/A-18S-3A-6トーネード等、既存戦闘機・攻撃機(マルチロールファイター)の一部には、「バディシステム」などと呼ばれる給油ポッド取り付け僚機燃料供給できるようにしたものもある。

関連:空中加油機 空中における航空機に対する給油機能及び国際協力活動にも利用できる輸送機能を有する航空機

略史

空中給油は1923年アメリカ陸軍航空隊初め実験を行って以来各国研究が進められていた。
この当時の空中給油は給油機からホース垂らし、被給油機後部座席乗る乗員がこれをキャッチして給油口差し込むのだった
しかし、この方式ではプロペラホースが絡む危険性があり、実用には至らなかった。

第二次世界大戦以降ジェットエンジン戦闘機主流となってから研究加速
朝鮮戦争期(1950年代前半)に基礎的技術確立され、以降寄生戦闘機方式から急速に移り変わっていった

現在では、大きく分けてフライングブーム式とプローブドローグ式の二つ採用されている。

http://www.masdf.com/altimeter/kagamigahara/s/tyep88r.jpg

Photo:MASDF

(初期の空中給油試験八八式偵察機)


空中給油

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/04 06:06 UTC 版)

空中給油(くうちゅうきゅうゆ、英語: aerial refueling)とは、飛行中の航空機に他の航空機から給油を行うこと。専門用語としては In-Flight Refueling (IFR) や Air-to-Air Refueling (AAR) と呼ばれる。軍事目的での飛行で行なわれることが多い。


注釈

  1. ^ 例えばイギリス空軍のVC-10の場合、胴体に4基のエンジンが集中しているため、戦闘機用の主翼下ポッドではエンジン排気に入る心配がなく給油を受けやすいが、大型機用の胴体内給油装置で給油を行うと被給油機側は4基分のエンジン排気をもろに浴びることになった。実際VC-10同士で給油を行った場合、被給油機側のT字尾翼にエンジン排気が直撃することで激しい振動が発生するため、着陸後に尾翼のファスナーが緩んでいないか全て点検しなければならなかったという。
  2. ^ フランス空軍で運用されているC-135Fは、今までフランス空軍の空中受油能力のある機体が全てプローブアンドドローグ方式だったため、アタッチメントを装着し基本的に常時プローブアンドドローグ方式で運用されている。
  3. ^ ステルス機の多くが用いているRAMなどの特殊塗装は比較的強度が低く空中で安定しないドローグでは機体外面に接触することで剥離が起きる可能性が高い。フライングブーム方式ではブームがほぼ安定しているのでこのような可能性は低い。
  4. ^ 被給油機側については、フライングブーム式の給油口にプローブを差し込むか、フライングブーム式給油口とは別に給油プローブを取り付ける。
    主に輸送機などの大型機で行われるが、イスラエル空軍F-4EやRF-4Eは、同時期に導入したA-4H/Nスカイホークと給油方法を統一するために機体背面のフライングブーム式給油口にプローブアンドドローグ式の給油ドローグを差し込んでボルト止めする改修を行っていた。
    なお、スペイン空軍のRF-4Cにも同型のボルト固定式プローブが装備された。
  5. ^ フライングブーム式給油口を後付けしたA-7DC-141Bは、給油口付近が膨らんだデザインになってしまっている。
  6. ^ アメリカ空軍でも初期はこの方式を戦闘機に採用したことがあった(F-100F-101F-104)。
  7. ^ 回転翼のホースへの接触を避ける細心の注意が必要。映画『パーフェクト ストーム』では暴風雨の中、KC-130から空中給油を受けようとして失敗、燃料不足で墜落する空軍州兵HH-60 ペイブ・ホークが登場する。
  8. ^ 米海軍ではHIFRを俗に「ハイ・ドリンク」と呼んでいる。

出典

  1. ^ Refueling Store on F/A-18 for AAR Project - NASA
  2. ^ 坪田敦史著、『軍用ヘリのすべて』、イカロス出版、2006年3月1日発行、ISBN 4871497895


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