【貨物機】(かもつき)
Cargo plane / Freighter
商用目的で物資を輸送するための航空機。
軍隊で兵站輸送用に用いられるものは「輸送機」として貨物機とは区別する。
基本的に旅客機を改装・流用して用いる事が多く、"~F"という型番になる事が多い。
貨物機と旅客機を兼用する機体もあり、そうした機体は"~M"という型番が一般的。
貨物パレット用の大きな扉が必要なため、側面に大きな扉を据え付ける改装を施す事が多い。
最初から貨物機として設計された機体では(B747Fなど)、長尺貨物を積むために機体を上部または横方向に折り曲げる場合もある。
旅客機を兼用する場合は、客室の後部を潰して貨物室に改装する事が多い。
旅客機ベースの場合は側面に窓があるが、純粋な貨物機にコックピット以外の窓はない。
長距離貿易の運送手段としては、現在もっとも早く輸送できる手法である。
しかし、空港でなければ貨物の積卸ができないため、短距離輸送では全く何の役にも立たない。
また、輸送に必要なコストが非常に高価であり、効率面では船舶に劣る。
このため、主に生鮮食品・生物・郵便物など、極めて緊急性の高い貨物の輸送に用いられる。
また、電子部品や芸術品など重量単価が非常に高い物資の輸送にも用いられる場合がある。
関連:輸送機 B747F A380F 航空郵便
貨物機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/08 01:04 UTC 版)
- ^ 平凡社 世界大百科事典 第2版の区分による
- ^ 頭文字"F"から、民間貨物機は型式の末尾に"F"を付けて表される傾向がある
- ^ ボーイング747貨物型で貨物重量100トン以上、これは旅客機における乗客、手荷物、機内食や飲料 / 便所の水などの合算重量の2倍を超える。
- ^ a b “貨物機はすべて処分しているのに…JALが貨物特需で2000億円を稼ぎ出せた「床下の秘密」 ANAとは正反対の「ローリスク・ハイリターン」”. PRESIDENT Online(プレジデントオンライン) (2022年9月21日). 2022年9月22日閲覧。
- ^ 旅客型の開発・納入の遅延による影響で2007年3月に航空会社からの発注を全て失い、現在は開発が中断され、実機は製造されていないが航空会社からの発注は受け付けている。しかしながら2019年2月14日にエアバス社が2021年をもって基本型であるA380-800型機の生産終了を発表したことにより、計画で終わる見込みである。
貨物機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 16:19 UTC 版)
ボーイング747-200F型機 旅客転用改造の-146SFとともに本家JAL機材(当初はLを省略したJA CARGO塗装が存在した)を機材限定した形で運航したが、JAA終了間際の2000年代には共通機無関係で本家JALカーゴ塗装が台湾区間に投入された。注目はやはり1992年に無塗装(アメリカン航空で存在したシルバーメタリック仕様)となったJA8180もJAA便で登板し、台北蔣介石国際空港に初飛来したときには注目を集めた。JAA終了後には正式にJALカーゴ便で飛来するようになった。 ダグラスDC-8-55F型機
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