貨物室
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 05:02 UTC 版)
「エアバス A400M」の記事における「貨物室」の解説
胴体内は機首区画を除くほぼ全体が広く平坦な貨物室にあてられ、大きな後部ランプから積み卸しが行われる。高さ制限以内であれば後部ランプ部分にも貨物を搭載できる。主翼取り付け部が天井高を15cmだけ下げるため、それより後部は4mの高さまで貨物が搭載できるのに対して、主翼取り付け部とそれより前は高さが3.85mに制限される。後部ランプ部分を含めて貨物室の床幅は4mある。貨物室内の左右壁面に沿って跳ね上げ式の座席が標準で合計54席分備わっている。 ISO 20フィートコンテナなら2個を、ISO 40フィートコンテナなら1個を収容でき、 463Lパレット(英語版)なら最大9枚、M113装甲兵員輸送車なら3輌を、ヘリコプターでもローターブレードを外した状態でスーパーリンクスやティーガー、AH-64Dなら2機を、AS532/EC725クーガー、NH90ならば1機を搭載して輸送できる。最低速度125ktで地上すれすれを飛行しながら貨物室の後部ランプを開き、低高度パラシュート抽出システム (LAPES; Low-altitude parachute extraction system) によって貨物等を空中投下することも可能である。 最大ペイロードはC-130の2倍ほどの37トンであり、21世紀現在では50トンから60トン以上にもなる主力戦車は空輸できないが、装軌式装甲兵員輸送車や装軌式歩兵戦闘車を1輌と装備品、又はランドローバー程度の軽車両を2輌に加えて54名の兵員などを1機で輸送可能なため、低脅威度紛争や平和維持活動のような展開要求に対して迅速な空輸能力が提供できると言える。 輸送機以外にも空中給油機や電子戦機といった特殊任務への派生も可能としている。
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「貨物室」の例文・使い方・用例・文例
- 野口さんは船外活動を先導し,スティーブン・ロビンソン飛行士と協力して,ディスカバリーの貨物室でシャトルの耐熱タイルの補修技術を試した。
- 3月14日,土井さんはロボットアームを使ってエンデバーの貨物室からモジュールを取り出し,ISSに設置した。
- この16メートルの長さの望遠鏡はその後,修理作業のため,スペースシャトルの貨物室へ運ばれた。
- 彼女たちはディスカバリー号の貨物室から多目的補給モジュール「レオナルド」を取り外し,それをISSに接続した。
- エンタープライズ号はその兵器を貨物室に積んでいるのだ。
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