震央距離
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/22 20:02 UTC 版)
地震の間、地震波は震源から球状に伝播する。液体の外核が縦波のP波を屈折し、横波のS波を吸収するため、震央から地球の真裏の地点は地震波の影となる。この領域の外側では両方の波が検出されるが、その速度と地球内部を通過する経路が異なるため、異なった時間に到着する。この時間差を地震計で測定することで、地震の震央からの距離を計算することができる。この距離は震央距離と呼ばれ、地震学では通常°(度)の単位で測定し、Δ(デルタ)の記号で表す。 少なくとも3点の地震計での震央距離が測定されると、三角法を用いて震央の位置を特定するのは容易である。 震央距離は、地震のマグニチュードを計算するのにも用いられる。
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