走時曲線の折れ曲がり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 06:45 UTC 版)
クロアチアの地震学者であるアンドリア・モホロビチッチは、走時曲線は直線にはならずにどこかで折れ曲がるという法則を発見した。モホロビチッチは、1909年にクパ渓谷で発生した地震の走時曲線から、いくつかの地震波は他の波より速く伝わっていることに気づき、この事実をP波の速度が急に変わる不連続面によって解説し、「モホロビチッチ不連続面」と呼ばれるようになった。地下30kmから60kmの間にモホロビチッチ不連続面があるため、浅発地震の場合、震央距離150~300km程度の陸地で折れ曲がる。モホロビチッチ不連続面より上を「地殻」といい、下を「マントル」という。地殻では、地震波の伝わる速度が遅いが、逆にマントルでは速いのである。
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