縦波
【英】: longitudinal wave
地震波のうち、実体波と呼ばれる波のなかには縦波と横波がある。地層中の一点をたたいたとき、その部分は圧縮された後、伸びて原状に戻る。この伸縮の状態が波動として伝ぱ(播)する。これを縦波と呼ぶ。これを、地層のある微小体積に着目してみれば、その部分は、疎の状態→圧縮状態→疎の状態→……という容積変化の振動をしており、その振動があらゆる方向に伝ぱする。したがって縦波の振動方向は、波の伝ぱ方向に等しい。上の意味で縦波は疎密波(compressional wave)とも呼ばれる。また、地震波のなかで縦波の伝ぱ速度が最も大きいから、受振器に最初に到達する波が縦波である。この意味で、P 波(primary wave の略)と呼ぶこともある。反射法、屈折法を問わず、地震探査で通常用いるのは縦波である。これは横波を発生させる震源の開発が困難なこと、解析が難しいことからである。なお、空中を伝わる音波は縦波の一種である。 |

縦波と横波
(縦波 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/27 08:25 UTC 版)
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縦波(たてなみ, 英: longitudinal wave)と横波(よこなみ, 英語: transverse wave)は、それぞれ波動の一種で、媒質の振動方向が波の振動方向に平行のものを縦波といい、垂直であるものを横波という。
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横波では媒質の振動方向が波の振動方向に直角であるから、波を容易に観察することができる[疑問点 ]し、正弦波として表示できるのに対し、縦波は、媒質の振動方向と波の振動方向が一致しているので波を見ることができない。 そのため、グラフ(
縦波の横波表示においては、山から谷に移る点 (
縦波
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 06:21 UTC 版)
気体や液体と同じ縦波(疎密波)は、固体の音速で最も速く、等方的で無限に広がっている十分に大きな物体で、剛性率 を G、体積弾性率を K とすると、次の通り。 c l = K + 4 3 G ρ {\displaystyle c_{l}={\sqrt {\frac {K+{\frac {4}{3}}G}{\rho }}}}
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