わくせいかん‐ぶっしつ【惑星間物質】
惑星間物質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 15:50 UTC 版)
惑星間物質(わくせいかんぶっしつ、Interplanetary medium)は、太陽系を満たしている物質であり、惑星、小惑星、彗星等の大きな太陽系の天体はこの中を動いている。
- ^ Kenneth R. Lang, The Sun from Space (2000) Springer, ISBN 3-540-66944-2. "2. Discovering Space" (page 17)
- 1 惑星間物質とは
- 2 惑星間物質の概要
- 3 関連項目
惑星間物質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 22:13 UTC 版)
詳細は「惑星間物質」および「太陽風」を参照 太陽系内の大部分の空間は、惑星間物質(英語: Interplanetary medium)と呼ばれる物質で満たされているが、ほぼ真空に近い状態である。 主なものとして、太陽風と呼ばれる、太陽が光とともに放出している荷電粒子(プラズマ)を帯びた物質の流れがある。この粒子は時速150万キロの速度で広がっていき、少なくとも直径100 auに及ぶ太陽圏内を満たしている。太陽フレアやコロナ質量放出(CME)のような太陽の表面上で発生する恒星活動は、宇宙天気や磁気嵐を発生させる場合もある。 太陽圏内で最も大きな構造は、太陽の磁場が自転によって回転することにより螺旋状に生成される惑星間物質の構造で、太陽圏電流シートと呼ばれる。 地球の磁場は、太陽風から大気が剥ぎ取られるのを防ぐ役割を果たしている。一方で、金星と火星には磁場がないため、太陽風によって大気が宇宙空間に剥ぎ取られている。この太陽風は、地球の磁場に沿って、大気上層部に荷電粒子を流入し、極地にオーロラを発生させている。 太陽圏と各惑星が持つ磁場は、宇宙線と呼ばれる、星間空間を飛び交う高エネルギー粒子の一部を太陽系から遮蔽している。星間空間における宇宙線の密度と太陽の磁場の強さは非常に長い時間スケールで変化するため、太陽系内での宇宙線の密度は変動するが、どれだけ変動するかは分かっていない。 ほかの惑星間物質として、少なくとも2つの宇宙塵で構成された円盤がある。 1つ目は惑星間塵と呼ばれ、黄道光を引き起こしている。これは、惑星との重力相互作用で生じた、小惑星帯内での小惑星の衝突などによって生成された可能性が高い。 2つ目は、10 - 40auにかけて分布しており、これはカイパーベルト内の太陽系外縁天体の衝突によって生成されたとされている。
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