磁気バブルメモリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 23:36 UTC 版)
磁気バブルメモリ(じきバブルメモリ)は、上記の現象を応用した記憶装置である。読み書きが可能な不揮発性の補助記憶装置として使われる。可動部分がなく、フロッピーディスクと違って密閉でき、振動や塵埃などの影響を受けないのが利点であるが、外部の磁気の影響を受けやすくデータ損傷が起きやすい欠点もあった。ロムカセット状のリムーバブルメディアとして使われる事が多かった。例えば、1981年にシステムズフォーミュレート社が発売したBUBCOM80に補助記憶装置として標準装備され、また富士通のFM-8、FM-11で内蔵、外付けのオプションで利用できた(内蔵はFM-8のみ)。シャープのPC-5000もカートリッジスロットを持っていた。また、コナミ(現・コナミアミューズメント)の業務用ゲーム機などにおいて基板上に直接実装される応用もあった(バブルシステム)。FA分野でも使われた。 登場当時は半導体メモリより大容量であり、一定の需要があったが、EPROMやフラッシュメモリなど不揮発性半導体メモリの大容量化やハードディスクの小型化などに伴い、需要は終息した。
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