メモリとDMA
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 12:07 UTC 版)
Blackfin はバイト単位のアドレス指定が可能な平坦なメモリ空間を使っている。内蔵L1メモリ、内蔵L2メモリ、外部メモリ、メモリマップされた制御レジスタ群などは、全てこの32ビットアドレス空間に存在している。 L1内蔵SRAMメモリは、ハーバード・アーキテクチャであり、コアのクロック速度で動作する。命令メモリとデータメモリは、それぞれ独立してコアと専用メモリバスで接続されていて、コアとL1メモリ間では高速なデータ転送が可能となっている。 L1メモリは、命令とデータそれぞれ独立してキャッシュメモリとして使うこともできる。 一部のBlackfinプロセッサには64KBから256KBのL2メモリがある。このメモリはコアのクロック速度より遅い。L2メモリ上では命令とデータが混在可能である。 Blackfinプロセッサは外部メモリとして SDRAM、DDR-SDRAM、NORフラッシュ、NANDフラッシュ、SRAM をサポートしている。また、一部のBlackfinには ATAPI や SD/SDIO といったインタフェースがサポートされている。これらは、外部メモリ空間として数百メガバイトをサポート可能である。 コアとメモリシステムの組み合わせでDMAエンジンを構成でき、任意の周辺機器と主メモリ(および外部メモリ)との間でやり取りが可能である。プロセッサは各周辺機器と専用のDMAチャンネルを持っていて、リアルタイムの動画エンコーディング/デコーディングなども可能とする程度の高いスループットを提供している。
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