命令とデータ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 13:28 UTC 版)
命令セットは6桁の英数字で、1ワードに2つの命令が含まれる。加算は525 µs、乗算は2150µsで処理される。オーバードライブと呼ばれる非公式の改造により条件付きながら4桁の命令を1ワードに3つ詰め込むことが可能だった(後述するIngermanのUNIVACシミュレータもこの改造に対応している)。 数字は内部的にXS3(3増し符号)によるBCD2進化10進数で、1桁は6ビットあり、英数字コードの数字がそのまま使用され、エラーチェック用に1ビットのパリティビットがあり、11桁の符号付き整数を扱えた。1~2個の例外的な命令を除いてマシン語には2進数を用いず、文字のバイナリは2進数表現であったものの、プログラマとしてはUNIVACは10進数機だった。数値演算中に数字以外の文字がデータ中に現れた場合、マシンはその文字をそのままスルーして出力し、キャリーフラグの値はその時点でリセットされて失われた。なおUNIVAC Iの加減算回路は、無視記号を-3、スペース( )を-2、マイナス記号(-)を-1、アポストロフィ(')を10、アンパサンド(&)を11、左括弧(()を12の数値として扱うことがあった。
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