バーストカッティングエリア
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バーストカッティングエリア(Burst Cutting Area、BCA)は、DVD規格やBlu-ray規格の光ディスクに設けられた副記録領域。DVD規格の記録型ディスク(DVD-R・DVD-RW・DVD-RAM・DVD-R DL)のCPRM対応ディスクおよびDVD-ROMディスクと、Blu-ray規格の記録型ディスク(BD-RE、BD-R)やBD-ROMディスクに記録されている。
概要
ディスクの最内周部に設けられたBCA記録領域に、ディスク製造の最終工程でBCA記録装置によりディスク1枚毎に異なる情報を記録する。工場で記録されたBCA情報は改ざんできない。
このため、DVDやBlu-rayの著作権保護用のメディアIDや、BD-Liveディスクのインターネット接続時の識別用の固有IDのように、安全性が要求される情報の記録に用いられている。
経緯
ROM(Read Only Memory)型の光ディスクの作成後に追記することはできないが、不正なコピーや海賊版が横行したため、1枚毎のディスクに1枚毎に異なるIDと著作権保護情報を記録する技術がハリウッドの映画業界や著作権団体から求められた。1995年、パナソニックの大嶋光昭らが超短時間のパルスレーザーを照射することにより、ROMディスクに損傷を与えないでデータを記録することに世界で初めて成功した。この技術を用いてROMディスクの内周部に記録されたデータは一般のドライブで再生できるが、一般の光ディスク書き込みドライブではこの領域への記録や改ざんはできない。バーストカッティングエリア(BCA)という名称で、同年DVD標準化団体であるDVDフォーラムに提案された。
1996年、BCAはDVD規格のROM規格に採用され、その後DVD-RAM、DVD-R、DVD-RW規格に採用された。BCAに記録されたディスク毎に異なるメディアID等を用いて、デジタルTV放送の記録型ディスクへの記録制御が可能となった。
2004年4月5日に日本の地上波とBSのデジタルTV放送にコピー・ワンス制御信号が加えられ、固有のメディアID等が記録されたCPRM対応の録画用メディアと、CPRM対応のレコーダーを用いることによりデジタルTVを録画できるようになった。
日本では当初コピー・ワンス規定(1回ムーブ)が採用されたため、デジタル録画したものを記録型メディアに1回しか移動(ムーブ)できなかったが、2008年7月4日にダビング10(9回コピー+1回ムーブ)の運用ルールが追加され、地上波デジタル放送等で運用が開始されている。 BCAはBlu-ray規格にも採用され、BCAに記録された固有ID等を用いたコピー制御が実現しており、ダビング10にも対応している。
参考文献
- 大嶋光昭、田中伸一、小西信一、楠本正治、田中誠嗣、清野正樹「DVDのROMディスクへの個別情報記録技術BCA(Burst Cutting Area)」『National Technical Report』Vol.43No.3、1997年6月、pp.70-77。
- Mitsuaki Oshima; Shinichi Tanaka; Shoji Kusumoto (November 2000). “Disc Unique ID Recording Method on ROM type DVD Disc, BCA (Burst Cutting Area)”. Technical Digest of Joint Conference MORIS / APDSC 2000 (Nagoya): pp.176-177.
- Mitsuaki Oshima; Shinichi Tanaka; Shoji Kusumoto (2001). “Burst Cutting Area (BCA) Technology, A Recording Method for Disc Unique ID on ROM type DVD Disc”. Journal of Magnetics Society of Japan Vol.25 (No.3-2): pp.441-444.
内容
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