ダビング‐テン【ダビング10】
ダビング10
ダビング10とは、デジタル放送の番組録画について、従来のコピーワンスに替わるものとして提唱された方式の名称である。
ダビング10では、録画した番組を、他のデジタル機器に9回までコピー(ダビング)することが可能で、10回目以降はムーブ(移動)のみ行うことができるようになっている。従来のコピーワンスでは、番組をHDDに記録するようなコピー操作は1度だけ行うことができ、1度コピーが行われた後は、データの移動に限り可能となっていた。
コピー回数が複数回に増えたことで、他のストレージに保存したり、ポータブル機器など取り込んで視聴したりといったことが可能になる。ちなみにコピーワンスではアナログ機器へのコピーは不可能だったが、ダビング10では無制限にコピーを行うことができるようになっている。ただしアナログなのでデータはコピーするたびに劣化する。
「ダビング10」の名称は、2007年10月初頭にJEITA(電子情報技術産業協会)によって発表された。正式には「コピー9回+ムーブ1回(ダビング10)」と表記される。なお、正式名称が定まる前には「コピー9」や「コピー10」などの通称で呼ばれていたこともある。
参照リンク
録画の新ルールの呼称について - (社団法人電子情報技術産業協会)
ダビング10
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/16 05:34 UTC 版)
ダビング10(ダビングテン)とは、日本のデジタルテレビ放送の著作権保護のためのコピーガードの一種。ダビ10とも[1]。
注釈
- ^ a b D端子、コンポジット端子、S端子など
- ^ なお、コピーワンスでは録画機(HDD)から他へのD端子、コンポジット端子、S端子などのアナログ映像出力を経由して行うアナログコピー("2世代目A"とする)は可能だが、CGMS-A信号が出力されるため、アナログコピー先("2世代目A")から再コピー("3世代目A")は不可となる。
- ^ a b c D端子、コンポジット端子、S端子などのアナログ映像入出力を経由して行うアナログコピーについては、ダビング10の施行後も仕様には変更がなく、従来通りコピーワンス制御が掛かる。なお、アナログ映像入出力のコピー制御については、各段階でアナログ録画機器がCGMS-A制御対応である事が要件である。ただし画像安定装置などを使用する場合はこの限りではない。
出典
- ^ BDレコーダー売上横ばいは大健闘 BLOGOS
- ^ 「四方一両損」を目指した議論は何故、ねじれたのか(2/4)
「JEITAはコピーワンス緩和合意を破棄するのか」権利者団体が公開質問状 - ^ “「ダビング10」の運用開始および普及啓発について”. 電子情報技術産業協会 (2007年12月20日). 2011年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年9月17日閲覧。
- ^ 情報通信審議会9回まで可能な「コピーナインス」方式を提案 2007年8月27日 日経BP ITpro 日本経済新聞社
- ^ 6月2日の「ダビング10」延期が確定
- ^ 「ダビング10」、7月導入=保証金問題切り離しで合意-情報専門委[リンク切れ]
- ^ ブルーレイディスクレコーダー、DVDレコーダーの「ダビング10」への対応についてのお知らせ
- ^ 新ルール「ダビング10」に関するお知らせ
- ^ 松下、HDD内蔵STBを「ダビング10」対応など大幅に機能アップ
- ^ HDD内蔵CATVデジタルセットトップボックスの「ダビング10」対応バージョンアップについて
- ^ シャープ社製ブルーレイディスクレコーダー/ハイビジョンレコーダーの「ダビング10」対応について
- ^ 放送メールとは
パナソニックの場合。東芝製REGZAでは「本機に関するお知らせ」と名称が異なる。 - ^ 山田剛良著 「日経エレクトロニクス」p.38 「ダビング10」 日経BP社 2008年6月2日号
ダビング10
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 04:18 UTC 版)
「日本の地上デジタルテレビ放送」の記事における「ダビング10」の解説
詳細は「ダビング10」を参照 このコピー制限についてはアナログ放送と同様の利便性をデジタル放送にも求めるユーザーからの不満の声が強かった(「B-CASの関連章」なども参照)ため、1回しか録画できない「コピー・ワンス」をコピー9回さらにムーブ1回の合計10回まで可能とする回数緩和策(「ダビング10」)の実施を2007年7月に総務省が要請。これを受けて電子情報技術産業協会は2007年12月20日、「ダビング10」に基づく放送の運用開始を2008年6月2日4時と発表した。その後、私的録音録画補償金制度問題を巡って、電機メーカーと著作権団体が対立したことから、一旦は無期限延期となったが、改めて2008年7月4日4時から運用が開始された。 消費者団体や家電メーカは緩和を、一方著作権団体や放送局は3回程度までの制御規制を求めていた。この9回+1回という制限条件は、家族3人がDVDレコーダー、携帯電話、音楽プレーヤーなどの3通りの機器にダビングやコピーを行う利用条件を必要十分に満たす程度のものとして考案されたものである。ただし、この規制緩和採用後も海賊版や不正コピーが増えた場合は、更に制御のルールを見直すとしている。また衛星放送の有料デジタル放送については著作権に配慮し、既存のコピー・ワンスが引き続き継続される。しかし、孫コピーは従来通り不可能なままである。例えばHDDレコーダーから記録型DVDなどにコピーした後に、レコーダー側の記録が失われる(HDDから削除したりレコーダーが故障したりした場合)とDVDからのバックアップを取れないので、DVDが破損した段階で記録が失われるという問題が発生する。
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