セキュアCD
【英】Secure CD
セキュアCDとは、東芝EMIが開発した音楽CDの著作権管理技術の名称である。あるいは、その技術が採用された光ディスクのことである。2005年8月以降に東芝EMIから発売された音楽CDに導入されている。
セキュアCDは、通常のCDプレーヤーでは他のCDと同様に再生することができるが、パソコンでの再生やコピーに対してはあらかじめ制限がかけられている。パソコンでの再生は専用のソフトウェアを使用し、コンテンツのコピーは個々のセキュアCDに設定された回数の範囲内で行うことができる。
参照リンク
セキュアCDについて - (東芝EMI)
著作権保護: | ノーティスアンドテイクダウン ライセンス SDMI セキュアCD シュリンクラップ契約 ステガノグラフィ ダビング10 |
セキュアCD
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/22 08:21 UTC 版)
セキュアCD (英記: Secure CD) とは、当時の東芝EMI[1]が2005年8月31日より導入した新規格のコピーコントロールCD(CCCD)の通称である。
概要
それまでのCCCD規格であるCDS-200規格およびレーベルゲートCD規格とは異なるCDS-300規格を使用し、従前のCCCDとは挙動が異なることを根拠として、EMIミュージック・ジャパン側は「コピーコントロールCD」の呼称およびCCCDロゴを使用していないが、日本レコード協会によれば、この「セキュアCD」もCCCDの一種であると定義できる。
日本での導入当初は、海外でもSONY BMG(当時)が導入に積極的だったが、日本の発売元であるSMEやBMG JAPAN(両社は後に統合)での導入の予定はなかったので、当時の洋楽ファンの中には値段が高くても国内盤を買う人が多くなる傾向にあった。このセキュアCD規格を採用した作品の発売は2006年6月で終了し、EMI以外の国内メーカーからの同規格での楽曲発売もついになかった。
内容
パッケージには「パソコンでのご利用には制約があります」という文面が追加されている程度で、よく注意しなければコピーコントロール機能付きの製品とは区別がつかない(作品にもよる)。
システム内容はマクロヴィジョン社(現・ロヴィ)の"フェアフリーダムCD"技術を採用しており、動作対象OSは32ビットのWindows XPまたは2000であり、ディスクに内蔵されている専用ソフトウェアによってコンピュータ上での再生、回数制限付きのハードディスクへのコピー(及びWindows Media Playerでの再生やWindows DRMに対応した携帯プレイヤーへの転送)やCD-Rへの作成が可能となっている。但しiTunes、OpenMG JukeBox、SonicStage、x-アプリ、SD-Jukebox等には対応していない。
脚注
- ^ 2007年に東芝が資本を引き上げたことに伴いEMIミュージック・ジャパンに社名変更。2013年にユニバーサル ミュージックが同社を吸収合併したため法人格が消滅。同社の社内レーベル"EMI Records"として、名称のみが残っている
関連項目
外部リンク
- よくある質問 - ウェイバックマシン(2012年7月22日アーカイブ分)(セキュアCDについて)
- FAIR FREEDOM CD/フェアフリーダムCD - ウェイバックマシン(2008年4月30日アーカイブ分)(仕様・用法についての説明)
- 東芝EMIの「セキュアCD」(フェアフリーダムCD技術)を試す
固有名詞の分類
- セキュアCDのページへのリンク