コピーコントロールCDの導入状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 08:23 UTC 版)
「コピーコントロールCD」の記事における「コピーコントロールCDの導入状況」の解説
2022年(令和4年)6月現在、新譜でCCCDがリリースされることはなくなり、CCCDでリリースされた数々の多くの作品がそのまま継続販売されているのみである。 完全撤退(かつてCCCDを導入したことがある会社。ウェブサイトや新聞等で公式に撤退を発表した場合)ソニー・ミュージックエンタテインメントレーベルゲートCD - 2004年(平成16年)11月10日発売分まで(一部除く)。2004年11月17日以降発売の新譜よりCD-DAで発売。既に発売されたレーベルゲートCDは一部タイトルを除きCD-DAで再販し、同時にレーベルゲートCDは廃盤になった。日本盤のみLGCD仕様となっており、香港や台湾、シンガポール等での現地で発売されているCDは、CD-DA仕様となっていた。 ワーナーミュージック・ジャパン2005年(平成17年)1月発売分からCCCDのリリースを行っていない。前年の12月にCCCD撤退を公式発表。順次CCCDで出たタイトルはCD-DAで再リリース。 事実上撤退(公式に撤退を発表しないでCCCDのリリースを停止した場合や弾力的採用、正式な採用を見送った場合も含む)東芝EMI(現:ユニバーサル ミュージック)2005年(平成17年)8月以降はCDS-300を使用した「セキュアCD」(通称)に移行。ただし、2006年(平成18年)6月を最後にセキュアCDでのリリースは行っていない。香港・台湾・タイのEMIで発売された作品においても、日本盤同様CCCD仕様でリリースされている。邦楽の一部ではCCCDで出た作品をCD-DAで再販したり、CCCDの品番を廃盤にして再販している他、洋楽でも期間限定ではあるがCD-DAで再販している作品や、CCCDの品番を廃盤にしてCD-DAとして再リリースしている作品もある。 ビクターエンタテインメント一部アーティスト・作品など弾力的に採用。音質劣化防止のため独自技術「エンコードK2」を導入。2004年(平成16年)12月以降は原則として導入なし。2007年(平成19年)12月に「CCCDとしてのライセンス契約が終了」とCCCDサイトのコンテンツで発表。CCCDとして発売したタイトルは後にCD-DAで随時再リリースされた。 ポニーキャニオン一部アーティスト・作品など弾力的に採用。尚、豊華唱片(FORWARD MUSIC)から発売されていた台湾ライセンス盤に於いても日本国内同様CCCD仕様で発売されていた。2005年(平成17年)5月以降は原則として導入なし。 aikoのアルバムの中で唯一CCCDとなった『暁のラブレター』が他のCD-DA作品同様SACDとCD-DAのハイブリッドで再リリースされた(品番:PCCA-01528)。またシングル『えりあし』・『かばん』・『花風』も初回盤・通常盤共にCCCDで発売されたが、のちにCD-DAとして再リリース(通常盤のみ)されている。 キングレコード陰陽座のアルバム「鳳翼麟瞳」にCCCDを試験的に導入したが、結局正式な採用は見送った。後にCD-DAで再リリースされた(品番:KICS-994)。 ユニバーサル ミュージック所属アーティストの意向の形で一部作品で導入したが、2002年(平成14年)2タイトル以外CCCDでのリリースはなし。その後、導入された2タイトルの1つであったCHAGE and ASKA『STAMP』は2009年にCD-DAで再販(品番:UMCK-1140)。 テイチクエンタテインメント一部アーティスト・作品で採用。「エンコードK2」を導入。2002年(平成14年)と2003年(平成15年)に合わせて2タイトルのみ。 フォーライフミュージックエンタテイメント一部アーティスト・作品で採用。2005年(平成17年)以降リリースなし。 エイベックス・グループ2002年3月のCCCD業界初採用以来、一部を除き、ほぼ全ての作品をCDS-200でリリースしていたが、2004年(平成16年)9月にCCCDリリースの弾力化を発表後、同年10月発売分以後販売用は任意導入。レンタル盤についてはCD EXTRA仕様のものや収録時間の長いものなど一部を除き全面的にCCCDを導入していたが、2007年(平成19年)1月以降はクラシック音源を除きCD-DAでの販売・レンタルが行われている(レンタル専用のCCCDの品番はAVCX-*****、RZCX-*****、AVCR-*****等となっている。販売用とレンタル用の両方の品番が背表紙に印刷されているが、レンタル用はディスクのレーベル面に大きめのCCCDのロゴマークがある)。 台湾盤(avex taiwan)や香港盤(avex asia)でも現地法人を通してV6・浜崎あゆみ・Every Little Thingなどの作品を発売していたが、日本盤同様CCCD仕様でのリリースとなっている。 2002年から2004年にかけて安室奈美恵(SUITE CHIC『WHEN POP HITS THE FAN』のみ含む)のCCCD仕様で発売された旧譜は、現在はCD-DA仕様に切り替わった上で出荷・販売されてある。(品番・価格の変更はなし) 原則として導入なしBMGジャパン(現:アリオラジャパン/ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル)欧米のソニーBMGは積極的にコピーコントロールCDを導入した。日本法人(当時はBMGファンハウス)は2002年(平成14年)7月にキンモクセイのアルバム『音楽は素晴らしいものだ』で導入予定だったが最終的に導入を見送り、その後もその方向を堅持した。ただしゾンバ・レコードがBMGに買収される前に、ゾンバの日本法人がエイベックス傘下で1タイトルをコピーコントロールCDで発売していた(この1タイトルも後にCD-DAで再販された)。 トイズファクトリー台湾・香港に於いては1999年からSPEEDやゆず・ケツメイシ・BUMP OF CHICKEN等の作品はエイベックスの現地法人を通してライセンス盤を供給していたが、全てCD-DAでの販売だった。但し、現地で発売されたエイベックスのコンピレーションアルバムに収録された楽曲では、CCCD仕様で収録されているものもあった。 ドリーミュージック 日本コロムビア 日本クラウン 徳間ジャパン ジェネオン エンタテインメント(現:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン) ビーイング アップフロントワークス バップ ポリスター よしもとR&C ヤマハミュージックコミュニケーションズ ジャニーズ・エンタテイメント2001年から台湾・香港に於いてエイベックスの現地法人を通してライセンス盤を供給しているが、トイズファクトリー同様CD-DAでの販売だった。 ジェイ・ストーム2006年12月発売のKAT-TUNのシングル「僕らの街で」から台湾・香港に於いてエイベックスの現地法人を通してライセンス盤を供給しているが、CD-DAでの販売。 他、多数。 これらの会社は、その実効性等に疑問を呈する見解等から当初からCCCDを導入していない。ただし、CDプレス工場を有していた日本コロムビア、およびNBCユニバーサルの前身であるパイオニアLDC傘下のCDプレス会社であるパイオニアビデオは、他社からの依頼に対応するためにCDS-200のライセンスを取得していた。(2022年6月現在、日本コロムビア、およびパイオニアビデオのCDプレス設備は両社共に閉鎖済み。) また洋楽に関して、日本盤はCD-DAだが国外盤はCCCDというケースが見られる。CCCDとして初の全米1位となったヴェルヴェット・リヴォルヴァーの『コントラバンド』などが該当する。逆にビートルズの『レット・イット・ビー...ネイキッド』など、日本盤がCCCDで英米盤がCD-DAというケースも見られる。 その他にもポルノグラフィティやCHEMISTRY・TUBEらの日本盤はLGCD2仕様の発売だが香港盤や台湾盤はCD-DA仕様で発売されていたり、宇多田ヒカルの『Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1』の日本盤・香港盤・台湾盤はCD-DA仕様だがタイ盤はCCCD仕様となっており、一部ショップでは逆輸入盤という形で購入する事が出来た。
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