プレス設備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 09:31 UTC 版)
2000年代中盤まで、自社でCD・DVD等ディスクメディアの大規模なプレス工場「川崎工場」(神奈川県川崎市川崎区港町)を保有する数少ないレコード会社であった(他にはSMEJ、ビクターエンタテインメント、東芝EMI(後のトエミ・メディア→メモリーテック)、テイチク(プレス事業は撤退)など)。2005年(平成17年)にプレス工場をコロムビアデジタルメディア(CDM) と子会社を設立したうえで、土地は株式会社原弘産(下関市)、建物は企業買収ファンドのパインリッジ株式会社へ売却された。 その後も生産活動を行っていたが、2007年(平成19年)7月ごろに川崎港町から静岡県焼津市の東名高速道路沿いにあるソニーDADCジャパン静岡工場大井川(DADJ-O)(現・ソニー・ミュージックソリューションズ 大井川プロダクションセンター)敷地内に拠点を移転。会社名をCDMパートナーズへと変更したものの、2009年(平成21年)に従業員による破産申し立てにより倒産している。 川崎工場跡地には、京浜急行電鉄と大和ハウス工業の開発による大規模分譲マンション「リヴァリエ」(建設時の仮称:川崎港町プロジェクト)が建てられた。 なお川崎工場の最寄り駅だった京急大師線港町駅は、1932年(昭和7年)の開設(臨時乗降場からの昇格)から1944年(昭和19年)まで「コロムビア前駅」だった。これが縁で、2013年3月1日、港町駅構内に川崎工場の歴史を辿るフロアが新設され、同駅の発車メロディに美空ひばりの代表曲『港町十三番地』が採用された。駅構内には同曲の歌碑も設置されている。 2021年(令和3年)現在、日本コロムビアの各種パッケージメディアの生産委託に関しては音楽テープを除き、ソニー·ミュージックソリューションズ·メモリーテック(クラシック、ジャズ、UHQCD商品など)·JVCケンウッド·クリエイティブメディア(主に幼児作品のDVD)が担当している。
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