脳出血とは? わかりやすく解説

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のう‐しゅっけつ〔ナウ‐〕【脳出血】


脳出血 (脳溢血)【のうしゅっけつ (のういっけつ)】


脳出血

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/24 21:18 UTC 版)

脳出血
脳出血
概要
診療科 救急医学
分類および外部参照情報
ICD-10 I61
ICD-9-CM 431
MeSH D002543

脳出血(のうしゅっけつ、: Intracerebral hemorrhage; ICH[1])とは、頭蓋内の出血病態の総称であり、一般には脳溢血として広く知られている[2]。脳出血は脳内への出血が起こる狭義の脳内出血と、主に脳動脈瘤の破裂によって生じるクモ膜下出血に分類される[3]医学的には狭義での脳内出血のみを指すことがある。

急性頭蓋内血腫

頭蓋内出血は外傷性と非外傷性に分けられ、それぞれ急性、亜急性、慢性に分類される。この場合、急性は発症後3日以内に生じるものをいい、亜急性は4日以降20日以内に生じるもの、慢性は21日以降に生じるものをいう。

外傷性頭蓋内出血の多くは急性頭蓋内血腫 acute intracranial hematoma を形成する。この急性頭蓋内血腫は血腫の部位により次の3つに分類され、概ね記載順に合併する脳損傷は少ない。

※急性脳内血腫の多くは脳挫傷に伴うもので、受傷後数時間から半日で形成されることが多い。発生部位に応じた神経脱落徴候と意識障害が生じ、血腫が大きければ脳ヘルニアの徴候を生じる。正中偏位を生じるような大きな血腫は基本的に開頭血腫除去術が行われる[4]。開頭血腫除去術は神経症状の改善を主目的としたものではなく救命を目的として緊急で行われることが多い外科的治療である[5]

脚注

  1. ^ ICH|臨床医学Web略語集|羊土社:臨床医学系書籍 - 羊土社”. www.yodosha.co.jp. 2025年3月3日閲覧。
  2. ^ 旧版 世界大百科事典内言及, デジタル大辞泉,精選版 日本国語大辞典,百科事典マイペディア,改訂新版 世界大百科事典. “脳溢血(ノウイッケツ)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2025年3月3日閲覧。
  3. ^ 脳卒中”. 慶應義塾大学病院脳神経外科教室. 2025年3月3日閲覧。
  4. ^ 急性頭蓋内血腫 | 大西脳神経外科病院”. www.onc.akashi.hyogo.jp. 2025年3月3日閲覧。
  5. ^ 脳出血 | 診療科・部門 | 名古屋市立大学医学部附属東部医療センター”. w3hosp.med.nagoya-cu.ac.jp. 2025年3月3日閲覧。

関連項目


脳出血(脳溢血)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 09:52 UTC 版)

脳血管障害」の記事における「脳出血(脳溢血)」の解説

急性期極端な高血圧除き降圧しない。慢性期再発予防のために降圧する。救急室で行うべきこととしては、出血部位同定含めた診断ヘルニア水頭症といった合併症評価である。緊急手術適応となる脳出血には被殻出血小脳出血皮質下出血視床出血あげられる被殻出血小脳出血皮質下出血では血腫除去術、視床出血では脳室ドレナージ標準的な術式である。手術適応施設によっても異なるが、被殻出血場合血腫量が31ml以上の時や意識障害があるとき、脳の圧迫所見が強い時は緊急手術となる。小脳出血では血腫径が3cm上のとき、意識障害(特にJCS III-100以上)があるとき緊急手術となる。皮質下出血場合血腫量が30ml以上の時、意識障害昏迷上であるとき、正中偏位が1cm以上あるとき、中脳周囲変形があるとき緊急手術となる。視床出血では脳室穿破や水頭症認められるとき緊急手術となる。

※この「脳出血(脳溢血)」の解説は、「脳血管障害」の解説の一部です。
「脳出血(脳溢血)」を含む「脳血管障害」の記事については、「脳血管障害」の概要を参照ください。

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