日本人の死因の第3位を占める病気です。脳の血管が破れる脳出血、脳動脈瘤が破裂するくも膜下出血、脳の血管が詰まる脳梗塞に分かれます。1960年代なかばまで、わが国では脳出血がきわめて多く、これにより脳卒中死亡率が欧米の2倍にものぼっていましたが、血圧を良好にコントロールできる降圧剤の開発などにより、脳出血は減少し、現在は脳卒中の75%を脳梗塞が占めるに至っています。
脳卒中は寝たきりなどの要介護状態となる最大の原因にあげられますので、増えている脳梗塞への対策が求められています。脳梗塞は動脈硬化が脳の血管で進行した結果起こりますので、メタボリックシンドロームを改善し、動脈硬化を防ぐことを目的とした特定保健指導の成果が期待されるところです。
のう‐そっちゅう〔ナウ‐〕【脳卒中】
脳卒中
脳卒中
脳卒中
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/03 00:13 UTC 版)
脳卒中(のうそっちゅう、英語: Cerebral apoplexy)とは、脳内の出血や血液循環障害を原因とし、主に半身不随に陥る典型的な症状である疾患の総称である。脳の血管が詰まったり破れたりすることによって発生する[2]。
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- ^ 佐々木直亮 脳卒中の自然史 東北地方における脳卒中・高血圧の疫学的研究から 脳卒中 3 巻 (1981) 2 号
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- ^ 事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドライン 参考資料脳卒中に関する留意事項 厚生労働省
- ^ “脳卒中センター | 星ヶ丘医療センター | 地域医療機能推進機構”. hoshigaoka.jcho.go.jp. 2021年12月18日閲覧。
- ^ 脳卒中の基礎知識と予防のコツ|今月のトピックス|日本心臓財団 今月のトピックス > 2017年 山本信孝(金沢脳神経外科病院 副院長)
- ^ “脳卒中によくある5つの症状”. NHK. 2023年10月25日閲覧。
- ^ a b c d e “Harvard Health”. www.health.harvard.edu. 2022年1月11日閲覧。
脳卒中
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/21 10:09 UTC 版)
詳細は「脳卒中」を参照 脳卒中とは、脳の特定の部位が虚血状態となり、細胞死と脳損傷が起こることを言う。このことは広範囲な症状につながり、例えば顔面下垂、上肢の脱力、言語障害(発話、語想起、文構成に関して)という FAST(英語版) が挙げられる。それぞれの症状は脳の該当部位が持つ機能に関係しており、卒中のおおよその場所と原因を推測できる。動作、発話、視覚に関する障害は通常は大脳に関係しており、平衡異常、複視、回転性めまい、ほか体の片側だけにとどまらない症状は、通常は脳幹か小脳に関係している。 ほとんどの脳卒中は血液供給の喪失によるもので、その原因は典型的には、塞栓、血栓を引き起こす脂肪性プラークの破裂、微小動脈の狭窄が挙げられる。脳卒中は脳内出血により起こることもある。一過性脳虚血発作は、症状が24時間以内に治まる卒中を言う。脳卒中を取り調べるには、(神経学的検査(英語版)を含めた)診察、病歴の吟味、症状の持続期間および(高血圧、心房細動、喫煙といった)リスク要因の検討、といったものが挙げられる。若年の患者の場合は、さらなる調査が必要となる。心電図と生体遠隔測定(英語版)は心房細動の診断に、超音波は総頸動脈の頸動脈狭窄症の診断に使われることがある。心臓超音波検査は、心臓内の凝血塊、心臓弁膜症、卵円孔開存を探すために使われることがある。血液検査は、糖尿病検査や脂質像(英語版)検査といった精密検査の一環としていつものように行なわれる。 脳卒中の治療は時間との戦いになることもある。具体的には、脳虚血における血餅溶解や手術による血栓除去、脳出血における減圧術がある。脳卒中の治療は一刻を争うため、病院のみならず(救急車などでの)病院前救護においても、治療では緊急的な検査が行なわれる。通常、出血性の卒中を調べるのにはCTが、脳の動脈を調べるのにはCT血管造影か磁気共鳴血管造影が使われる。あまり普及していないがMRIは、影響が出ている部位をより正確に示すことができ、特に虚血性脳卒中で有用である。 脳卒中になった患者は、脳卒中集中治療室へ入れられる場合がある。治療はさらなる卒中を防ぐという観点から進められる場合があり、(アスピリンやクロピドグレルといった)抗凝固薬、高血圧治療薬、脂質降下薬の継続がなされたりする。言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、臨床心理士といった多職種のチームが、脳卒中患者への支援とリハビリテーションで大きな役割を果たす。脳卒中の前歴があることは認知症になるリスクを約 70% 引き上げ、卒中が最近だった場合はそれが約 120% に増加する。
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「脳卒中」の例文・使い方・用例・文例
- 血栓性の脳卒中を起こす
- 脳の阻血は脳卒中の原因となる。
- 去年脳卒中を起こしました。
- 脳卒中で彼女の青春時代の記憶はあいまいになった
- 脳卒中に関連した、または脳卒中の特性の
- 脳卒中に似ているさま
- 脳卒中で最も一般的な種類のもの
- 脳内の血管の破裂で引き起こされた脳卒中
- 溢血による脳卒中に類似している脳炎
- 脳卒中という症状
- 脳卒中という突然意識を失って,手足などにまひをきたす病気
- 男は2001年に脳卒中の治療を病院で受けたが麻(ま)痺(ひ)が残った。
- 4月8日,英国のマーガレット・サッチャー元首相が脳卒中のため87歳で亡くなった。
- 沙保里選手の父親でレスリング日本女子代表チームのコーチ,吉田栄(えい)勝(かつ)さんは3月11日に脳卒中(くも膜下出血)で亡くなった。
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