血液供給
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/28 21:08 UTC 版)
副腎を栄養している副腎動脈には、多様な個体差が見られる。その中で、一般的なパターンとしては、下横隔動脈より分岐する上副腎動脈、大動脈より分岐する中副腎動脈、腎動脈より分岐する下副腎動脈の3本の枝を有し、さらにこれらが細い枝に分かれ副腎へと入る形態である。 副腎の被膜直下にはこれらの動脈が被膜下動脈叢を形成しており、ここから2種類の動脈が出ている。短皮質動脈は皮質に入ると各層で洞様毛細血管を形成する。網状帯の洞様毛細血管は髄質の静脈叢と合流して細静脈を形成しており、髄質をも栄養しているので、これを副腎門脈系とも言う。一方長皮質動脈は皮質内で分岐せずに髄質に入り、髄質を栄養する。このため副腎髄質は直接間接の2種類の栄養供給を受けている。 副腎から出て行く静脈を副腎静脈と言う。左右の静脈は走行が異なり、右副腎静脈は下大静脈へとつながっている。また、左副腎静脈は左腎静脈と合流し、下大静脈へと注ぐ。副腎には自律神経が多く入るが、これも副腎動脈同様、副腎表面の数箇所から入る。
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血液供給
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/18 05:00 UTC 版)
ヘンレループにある毛細血管には、輸出細動脈から血液が供給される。この毛細血管(直細動脈と呼ばれる。これは、ラテン語の「まっすぐな」を意味するstraightから来ている)は、対向流交換系を備えており、髄質部からの溶質の流出を防ぎ、髄質部の濃度を保持する。水分は細胞間から下行脚に浸透し、直ちに直細動脈に入る。弱い血流は直細動脈を通して浸透の平衡と血管から細動脈への排出抵抗の変化を調節する。 また、直細動脈は糸球体で濾過できなかった大きなタンパク質やイオンを止め、細胞間からイオンを供給する。
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血液供給
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/24 18:54 UTC 版)
頭皮への血液供給は左右5対の動脈から行なわれる。うち3対は外頸動脈から、2対は内頸動脈からのものである。 内頸動脈滑車上動脈 - 額の正中線へ延びており、内頚動脈の眼分枝の支脈である。 眼窩上動脈 - 額の側面および頭皮の頭頂部まで延びており、やはり内頚動脈の眼分枝の支脈である。 外頸動脈浅側頭動脈 - 前頭部および頭頂部の支脈になり、頭皮の大部分に血液を供給する。 後頭動脈 - 後頭部から走っている血管で、頭皮の後頭部の大部分に血液を供給する。 後耳介動脈 - 耳介の後ろを上がるもので、耳介の上と後ろの頭皮に血液を供給する。
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血液供給
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 18:20 UTC 版)
中大脳動脈の分枝が一次運動野への、ほとんどの動脈血の供給を行っている。 内側部 (脚部に相当する領域) は前大脳動脈の分枝から供給を受けている。
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血液供給
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 15:03 UTC 版)
上小脳動脈・前下小脳動脈・後下小脳動脈の3種類の動脈が、小脳に血液を供給している。 上小脳動脈 (SCA) 脳底動脈の側面、後大脳動脈に繋がる部分の下流から分岐する。橋を経由して小脳に到達する。SCAは小脳皮質・小脳核・上小脳脚・中小脳脚で使われる血液の大半を供給する。 前下小脳動脈 (AICA) 脳底動脈の側面、椎骨動脈との接続部の上流から分岐する。橋の下部、小脳橋角を通過して小脳に至る。小脳前下部のほか、顔面神経と内耳神経にも血液を供給する。AICAの損傷は不全麻痺・麻痺・顔面感覚の喪失、さらには聴覚障害の原因となる。小脳橋角に梗塞が起きると、鐙骨筋(顔面神経の支配を受ける)の機能障害による聴覚過敏や、内リンパ流の加速(内耳神経の影響を受ける)によるめまいが発症する。 後下小脳動脈 (PICA) 脳底動脈の側面、椎骨動脈との接続部の下流から分岐する。小脳後部表層に達する前に延髄でも分岐し、いくつかの脳神経核にも血液を送り込む。PICAは小脳後下部のほか、下小脳脚・疑核・迷走神経運動核・三叉脊髄核・孤束核・内耳神経核への血液供給を担う。
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