上小脳脚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 15:03 UTC 版)
主に小脳から出る伝導路が通過し中脳に連絡する。歯状核赤核視床路(歯状核から上小脳脚を通過し上小脳脚交叉で交叉し、体側の赤核や視床に向かう)が中脳や間脳にむかう。深部小脳核からの出力線維の大部分は上小脳脚を通る。 上小脳脚の萎縮を示す疾患は進行性核上性麻痺、マチャド・ジョセフ病、歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症などが知られている。多系統萎縮症は上小脳脚の萎縮を示さないのが通常であるため、進行性核上性麻痺と多系統萎縮症の鑑別でしばしば利用される所見になる。
※この「上小脳脚」の解説は、「小脳」の解説の一部です。
「上小脳脚」を含む「小脳」の記事については、「小脳」の概要を参照ください。
- 上小脳脚のページへのリンク