進行性核上性麻痺とは? わかりやすく解説

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進行性核上性麻痺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/10 05:53 UTC 版)

進行性核上性麻痺(しんこうせいかくじょうせいまひ、: progressive supranuclear palsy: PSP)は1964年にジョン・スティール(John Steele)とジョン・リチャードソン(John Richardson)とイエジ・オルシェフスキ(Jerzy Olszewski)の3人によって報告された疾患である。原著では7人の剖検例を含む9例のPSP患者の報告がされている。その臨床的特徴としては垂直性注視麻痺、偽性球麻痺、項部ジストニア、認知症、姿勢保持反射障害があげられている。10万人あたり6人程度である。臨床診断基準を満たすものでもいくつかの亜型があることが知られている。典型的な臨床像はリチャードソン症候群とよばれる。




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進行性核上性麻痺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 03:01 UTC 版)

神経病理学」の記事における「進行性核上性麻痺」の解説

進行性核上性麻痺(progressive supranuclea palsy PSP)は1964年steele JCRichardson JC、Olszewski Jの3人によって報告され疾患である。原著では7人の剖検例を含む9例のPSP患者報告がされている。その臨床的特徴としては垂直性注視麻痺偽性球麻痺項部ジストニア認知症姿勢保持反射障害あげられている。10万人あたり6人程度である。臨床診断基準満たすものでもいくつかの亜型があることが知られている。 Richardson症候群 早期からの易転倒性、垂直性上性眼球運動障害を示す典型的PSP。 PSP-P(PSP-parkinsonism) 発症時に左右差振戦がみられL-DOPAに当初反応しパーキンソン病紛らわしい群。 PAGF(pure akinesia with gait freezing歩行書字発語のときのすくみを主症状として、筋強剛振戦みとめられずL-DOPAに対す反応性がないもの。すくみが他の神経症候より長時間先行し罹患期間平均13年長いCBS(corticobasal syndrome) PSPの中には大脳皮質基底核変性症CBD)様の症状、即ち左右差のある錐体外路症状パーキンソニズムジストニア)、皮質症状失行失語皮質性感障害)を示す報告例認められている。 肉眼所見 中脳萎縮中脳水道及び第三脳室拡大黒質褪色萎縮が高度であるが青班褪色軽度組織所見 globose型アルツハイマー神経線維変化NFT)の出現を伴う神経細胞脱落グリオーシス基底核視床脳幹部認め淡蒼球視床下核黒質に最も強い。GB染色(ガリアスプラーク染色)や免疫染色ではNFT神経細胞脱落の強い領域超えて大脳から脊髄まで広い範囲観察されるタウ蓄積したグリア細胞封入体(glial fibrillary tangles:GFT)が出現するのはCBDとの共通点である。GFTにはオリゴデンドログリア体内のcoiled bodyアストロサイト形成されるtuft-shaped astrocyte、有髄線維内のargyrophilic thredから成りtuft-shaped astrocyteはPSPの病理診断指標一つである。tuft-shaped astrocyte側枝を有さない細い突起中心部から放射状配列する形態を示すものであり、PSPでは中心前回主体前頭葉頭頂葉分布する他、基底核脳幹認められる原則としてはPSPはtuft-shaped astrocyteを、CBDはastrocytic plaque示し病理学的に通常両者合併見られない。しかし両者共存例の少数報告例存在する

※この「進行性核上性麻痺」の解説は、「神経病理学」の解説の一部です。
「進行性核上性麻痺」を含む「神経病理学」の記事については、「神経病理学」の概要を参照ください。

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