しん‐せん【振戦】
読み方:しんせん
《「震顫」「振顫」とも書く》不随意運動の一つ。意思とは無関係に生じる律動的な細かい振動運動(ふるえ)のこと。振動の大きさ・速さ・発生状況などで分類される。ストレス・不安・疲労・甲状腺機能亢進・アルコールの離脱症状などでも生じるが、日常生活に支障がある場合や、重症に分類される場合は薬物治療を行う。
[補説] 姿勢時振戦(字を書く時などに軽度に手がふるえる)や本態性振戦(原因不明で主に手や足が速く細かくふるえる)は高齢者に生じることが多い。安静時振戦(睡眠時など筋肉安静時に生じる荒くゆっくりとしたふるえ)はパーキンソン病の主症状の一つとされ、大脳基底部の神経細胞障害によるものとされる。脳血管障害など脳疾患の後遺症として生じる場合は、大脳の一部に電極を埋め込む脳深部刺激療法(DBS)などの治療が行われる。
振戦
振戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/17 22:59 UTC 版)
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振戦 | |
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分類および外部参照情報 | |
診療科・ 学術分野 | 神経学, 精神医学 |
ICD-10 | R25.1 |
ICD-9-CM | 781.0 |
DiseasesDB | 27742 |
Patient UK | 振戦 |
MeSH | D014202 |
GeneReviews |
振戦(しんせん、震顫、振顫。英:Tremor)とは筋肉の収縮、弛緩が繰り返された場合に起こる不随意のリズミカル運動である。振戦はだれしも起こりうる症状でストレス、不安、疲労、アルコールの離脱症状(禁断症状)、甲状腺機能亢進症(甲状腺の働きが過剰になる)、カフェイン摂取、刺激薬(エフェドリンなど)の使用などで出る場合がある。ふるえともいう。
病態
- ふるえる速さ(振動数)
- ふるえの大きさ(振幅)
- 動き:粗いもしくは細かい
- 振戦が起こる頻度
- 重症度
- 発生時の状態:安静時もしくは活動時か何か意図的な動きをした後
分類
- 休止時振戦
- 活動時振戦
- 運動時振戦
- 姿勢時振戦
種類
関連項目
外部リンク
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