後頭動脈とは? わかりやすく解説

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後頭動脈

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/30 22:46 UTC 版)

動脈: 後頭動脈
英語 Occipital artery
ラテン語 arteria occipitalis
グレイの解剖学 書籍中の説明(英語)
栄養 後頭部, 頭皮
起始
静脈
後頭葉静脈
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後頭動脈(こうとうどうみゃく)は、頭頸部の動脈の一つ。外頸動脈の枝。顔面動脈と同じ高さで後側より起こり[1]顎二腹筋後腹の下方を通り、後頭部へと向かう。後頭部の頭皮胸鎖乳突筋に栄養を供給する。また、背中と首の深部の筋肉にも供給する。

経路

後頭動脈が起こる部位では、顎二腹筋後腹と茎突舌骨筋に覆われており、舌下神経が後より前に向けて巻きついている。上に向かい、内頸動脈内頸静脈迷走神経副神経と交差する。

その後、環椎横突起と側頭骨乳様突起の間まで上昇し、水平に後方へ向かい、胸鎖乳突筋頭板状筋頭最長筋顎二腹筋に覆われ、外側頭直筋上斜筋頭半棘筋へと向かう。


その後、さらに上に向かい、僧帽筋頭蓋骨付着部位の筋膜と胸鎖乳突筋を貫き、頭皮の浅筋膜内を曲がりくねりながら上昇する。ここで多くの枝が分かれ、栄養を供給しながら、頭骨頂まで届き、後耳介動脈および浅側頭動脈と吻合する。


  1. 胸鎖乳突筋枝
  2. 耳介枝
  3. 乳突枝
  4. 下行枝
  5. 後頭枝
  6. 硬膜枝[1]

末端では大後頭神経とともに走行する。

画像

脚注

  1. ^ a b 平沢興 原著・岡本道雄 改訂 『分担解剖学2 脈管学・神経系』改訂第11版 金原出版、1982年(改訂第11版)P.37

関連事項


この項目の一部は、現在パブリックドメインとなっているグレイの解剖学からのものです。





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