胸鎖乳突筋とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > ヘルスケア > 筋肉 > > 胸鎖乳突筋の意味・解説 

胸鎖乳突筋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/20 01:00 UTC 版)

胸鎖乳突筋
頸部の筋肉。濃い赤色が胸鎖乳突筋
頚背部の筋肉。濃い赤色が胸鎖乳突筋
ラテン語 musculus sternocleidomastoideus[1]
英語 Sternocleidomastoid
グレイの解剖学 書籍中の説明(英語)
側頭骨の乳様突起(及び後頭骨
運動: 副神経
感覚: 頚神経叢
作用 この筋の左右両方が収縮すると顎を軽く上方に上げつつ後頭を前方に引く。
片方だけが収縮する時には頭を反対側に回し、かつ傾ける。
頭を固定している時には、吸気筋として作用する。
アナトモグラフィー 三次元CG
テンプレートを表示

胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん、英語: sternocleidomastoid muscle)は頸部にある筋肉の一つ。を曲げ、回転させる働きを持つ。

胸鎖乳突筋という名前は、胸骨鎖骨を起始とし、側頭骨乳様突起(及び後頭骨)に停止するところからつけられた。支配する運動神経副神経であり、知覚頚神経叢が司る。血液後頭動脈上甲状腺動脈の枝である胸鎖乳突筋枝から供給される。

胸鎖乳突筋の筋力トレーニング

頸部を保護するという目的から競技能力の向上よりも怪我の防止という観点で鍛えられることが多い。頭にパンチを浴びるボクシング、首を抱え込む体勢が多いレスリングなど格闘技系の種目で特に重要視されるが、その他の競技(特にラグビーアメフト)でも事故を防ぐために鍛えておいたほうがよいとされる。トレーニング種目としてはリバース・レスラー・ブリッジやネック・フレクションなどが存在する。

  • 起始部 胸骨頭、鎖骨頭
  • 停止部 側頭骨の乳様突起、後頭骨の上項線
  • 神経支配 副神経、頚神経叢機能   

この筋が両側性にはたらくときには顎を軽く上方に上げつつ後頭を前方に引く。一側性に働く時には頭を反対側に回し、かつ傾ける。頭を固定している時には、呼気筋として作用する。

画像

脚注

  1. ^ 北杜夫どくとるマンボウ青春記』に「解剖学で一番長いラテン語名」として登場する。

関連項目


「胸鎖乳突筋」の例文・使い方・用例・文例

  • 胸鎖乳突筋を排液する
Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



胸鎖乳突筋と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「胸鎖乳突筋」の関連用語

1
100% |||||

2
100% |||||

3
100% |||||

4
100% |||||

5
頸筋 デジタル大辞泉
100% |||||




9
努力呼吸 デジタル大辞泉
100% |||||

10
100% |||||

胸鎖乳突筋のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



胸鎖乳突筋のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの胸鎖乳突筋 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS