筋膜とは? わかりやすく解説

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きん‐まく【筋膜】

読み方:きんまく

個々の筋または筋群を包む膜。結合組織からなる。筋を保護し、他の筋の起始付着点ともなる。筋外膜


筋膜

英訳・(英)同義/類義語:fascia

筋肉組織外側を覆う膜状結合組織
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個体の器官や組織など:  筋紡錘  筋組織  筋繊維  筋膜  管状神経系  管足  管足瓶嚢

筋膜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/08 01:31 UTC 版)

筋膜
腹直筋鞘
概要
由来 間葉
表記・識別
ラテン語 fascia
MeSH D005205
グレイ解剖学 p.376
TA A04.0.00.031
FMA 78550
解剖学用語

筋膜(きんまく)(/ˈfæʃ(i)ə/;複数形fasciae/ˈfæʃii/;形容詞fascial;ラテン語:「バンド」)とは、皮膚下にあって脊椎動物筋肉やその他内臓を結合・安定化し、包みこみ、分離する主にコラーゲン質の結合組織の膜(例えば腎臓副腎を包むゲロタ筋膜)の総称である。

筋膜は層によって、浅筋膜、深筋膜に、またはその機能と解剖学的位置によって、内臓筋膜(臓側筋膜)頭頂筋膜(壁側筋膜)などに分類される。

筋膜はコラーゲンを主成分としている点で靭帯や腱に類似しているが、所在と機能が異なる。靭帯は骨と骨を結合し、腱は筋肉と骨を結合し、筋膜は筋肉やその他の組織を包む。

筋膜は全身の組織を包み込んでいるだけでなく、組織間の結合も担う結合組織である。筋膜という単語一つでまとめるのは困難であり、解剖学的に詳細な名称付けが必要だが、専門家の間でも分類方法が定まっていないのが現状である。

主に機械的にきわめて強靭なI型コラーゲン繊維からなる密性結合組織で膠原繊維束が種々の方向に交織するように走る。繊維間には少数の繊維(芽)細胞が存在する。

筋肉を包む筋膜にシワができたり固まったりすると、凝り(肩こりなど)の症状を引き起こすことがある。古くから行われている按摩指圧マッサージは、それらの筋膜を正常な状態にしていた可能性がある。筋膜の医学的研究は発展途上ではあるが、近年研究が進み、医学的に原因不明とされている疼痛の治療の研究が進む可能性がある。

参考文献

  • 伊藤隆『組織学』南山堂、2005年。 
  • Jean-Claude GUIMBERTEAU 著,Colin ARMSTRONG 著,竹井仁 監訳『人の生きた筋膜の構造(DVD付)内視鏡検査を通して示される細胞外マトリックスと細胞』医道の日本社(2018年:ISBN 978-4-7529-3124-9
  • ダニエル・キーオン著,須田万勢 監訳,津田篤太郎 監訳,建部陽嗣 訳『閃めく経絡―現代医学のミステリーに鍼灸の“サイエンス"が挑む!』医道の日本社(2018年:ISBN 978-4-7529-1036-7



「筋膜」の例文・使い方・用例・文例

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