インターフェロンとは?

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インターフェロン【interferon】

ウイルス感染した細胞腫瘍(しゅよう)細胞で作られ、その増殖抑制する特殊なたんぱく質制癌剤(せいがんざい)などに利用される。ウイルス抑制因子。IF。IFN


インターフェロン

同義/類義語:ウイルス抑制因子, インタフェロン
英訳・(英)同義/類義語:IFN, interferon

ウイルス感染などで誘導されるタンパク質で抗ウイルス活性を持つ。複数遺伝子が知られており、進化研究材料にも使われる。1980年代初頭クローン化され、組換え体タンパク合成成功したことから、最初のバイオテクノロジーブームを引き起こすきっかけともなった。

インターフェロン

【英】: Interferon
生体から分泌される物質糖タンパク)。

細胞働きかけ間接的細菌ウイルスの増殖抑制する。そのため肝炎などのウイルス感染症悪性腫瘍などの治療のために、人工的に作ったインターフェロンが使用されている。

現在は大腸菌を用いた遺伝子組換え技術によってインターフェロンの生産が行われており、日本では主にC型慢性肝炎治療に使われている。

細胞

細菌

ウイルス

遺伝子組換え技術


インターフェロン

Interferon, IFN

【概要】 体内で抗ウイルス作用をもつ物質総称大きくα、β、γ型に分けられ細かく合計20種類以上ある。インターフェロンにより細胞内に2',5'オリゴアデニル酸合成酵素(2-5AS)というものが誘導され、不活型RNase活性化してmRNAを壊すことにより、ウイルスの蛋白合成阻害する。 

【詳しく】 インターフェロンには抗ウイルス作用抗腫瘍作用免疫増強作用があるので注目されている悪性腫瘍の中では慢性骨髄性白血病カポジ肉腫以外ではめざましくない。慢性C型肝炎対するインターフェロン治療の著効率(ウイルスの消失)は30程度であるが、ウイルス消えない例でも肝機能正常化するし肝臓癌発生抑制されるようである。ウイルス量遺伝子型、肝組織線維化程度により治療効果影響される。B型肝炎の治療効果はC型よりも劣る。 

【副作用】 副作用は多彩で、発熱筋肉痛全身倦怠感食欲不振などのインフルエンザ症状はほとんど必発であり、白血球血小板数減少高頻度見られるその他に間質性肺炎重篤うつ状態もあり、副作用に関する正確な知識が必要である。

《参照》 C型肝炎カポジ肉腫免疫調整剤


インターフェロン

【仮名】いんたーふぇろん
原文interferon

生物学反応修飾物質感染などの疾患対するからだの自然な反応改善することができる物質)の一種。インターフェロンはがん細胞分裂妨げ腫瘍成長遅らせることができる。インターフェロン-alpha、インターフェロン-beta、インターフェロン-gammaなどの数種類のインターフェロンがある。体内では通常、これらの物質産生されている。がんなどの疾患治療するために、製造ラボ生成もされている。

インターフェロン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/07 20:00 UTC 版)

インターフェロン: Interferon、略号:IFN)とは動物体内で病原体(特にウイルス)や腫瘍細胞などの異物の侵入に反応して細胞が分泌する蛋白質のこと。ウイルス増殖の阻止や細胞増殖の抑制、免疫系および炎症の調節などの働きをするサイトカインの一種である[1][2]




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  18. ^ 澤本和延研究室 (2015年1月15日). “インターフェロンによるうつ病のメカニズムと対策”. 名古屋市立大学. 2016年9月11日閲覧。


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インターフェロン

出典:『Wiktionary』 (2018/01/22 09:46 UTC 版)

語源

英語 interferon

名詞

インターフェロン

  1. (生化学) 病原体腫瘍細胞などに反応して生成され、それらの増殖抑制する蛋白質

発音

い↗んたーふぇ↘ろん

翻訳




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