ファムシクロビル
分子式: | C14H19N5O4 |
その他の名称: | ファムシクロビル、Famciclovir、BRL-42810、2-[2-(2-Amino-9H-purin-9-yl)ethyl]-1,3-propanediol diacetate、ファンシクロビル、Diacetic acid 2-[2-(2-amino-9H-purine-9-yl)ethyl]-1,3-propanediyl ester、Diacetic acid 3-(2-amino-9H-purine-9-yl)propylidenebis(methylene) ester、ファムビル、Famvir |
体系名: | 2-[2-(2-アミノ-9H-プリン-9-イル)エチル]-1,3-プロパンジオールジアセタート、二酢酸2-[2-(2-アミノ-9H-プリン-9-イル)エチル]-1,3-プロパンジイル、二酢酸3-(2-アミノ-9H-プリン-9-イル)プロピリデンビス(メチレン) |
ファムシクロビル
【概要】 帯状疱疹の治療薬。静注薬ペンシクロビルの経口薬化したもの。1錠250mg。グラクソ・スミスクライン社。日本では市販されておらず、他の承認薬が無効な場合にエイズ治療薬研究班から入手できる。
【用法・用量】 副作用は軽微。成人は1回1錠、1日3回で7日間内服。出来る限り早期に治療を開始すること。高齢者への投与は特に投与量の変更を必要としない。小児への投与は効果と安全性についての十分な検討成績が無いので推奨できない。

ファムシクロビル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 07:08 UTC 版)
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IUPAC命名法による物質名 | |
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臨床データ | |
胎児危険度分類 | |
法的規制 |
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投与方法 | Oral |
薬物動態データ | |
生物学的利用能 | 75–77% |
血漿タンパク結合 | 20-25% |
代謝 | Hepatic, circulation, intestinal wall (to ペンシクロビル) |
半減期 | 2–2.3 hours |
排泄 | Renal, faecal |
識別 | |
CAS番号 |
104227-87-4 |
ATCコード | J05AB09 (WHO) S01AD07 (WHO) |
PubChem | CID: 3324 |
DrugBank | APRD00600 |
KEGG | D00317 |
化学的データ | |
化学式 | C14H19N5O4 |
分子量 | 321.332 g/mol |
物理的データ | |
融点 | 103 °C (217 °F) |
ファムシクロビルは、抗ウイルス薬で、ヘルペスウイルス感染症の治療に用いられる。ペンシクロビルのプロドラッグである。日本では2008年に販売承認され、商品名ファムビルでマルホから発売されている。
適応症
作用機序
プロドラッグで代謝されてペンシクロビルとなり、作用が発現する薬である。一方、バラシクロビルはアシクロビルのプロドラッグであり、主に、HSVとVZVに効果があるが、本剤は細胞内でDNAの合成を阻害するため、腎臓排泄に負担がかからず、腎機能低下の患者にも使える。また、HSVやVZV感染細胞内での半減期は、アシクロビルに比べ長いため、1日1回の服用で効果を発揮できる。
関連項目
- ファムシクロビルのページへのリンク