テノホビル
分子式: | C9H14N5O4P |
その他の名称: | (R)-PMPA、[[(R)-2-(6-Amino-9H-purin-9-yl)-1-methylethoxy]methyl]phosphonic acid、[(R)-1-Methyl-2-(6-amino-9H-purine-9-yl)ethoxy]methylphosphonic acid、[[[(R)-1-(6-Amino-9H-purine-9-yl)propane-2-yl]oxy]methyl]phosphonic acid、PMPA、テノホビル、Tenofovir、GS-1275、GS-1278、テネホビル、Tenefovir |
体系名: | [[(1R)-1-メチル-2-(6-アミノ-9H-プリン-9-イル)エトキシ]メチル]ホスホン酸、9-[(R)-2-(ホスホノメトキシ)プロピル]-9H-プリン-6-アミン、[[(R)-2-(6-アミノ-9H-プリン-9-イル)-1-メチルエトキシ]メチル]ホスホン酸、[(R)-1-メチル-2-(6-アミノ-9H-プリン-9-イル)エトキシ]メチルホスホン酸、[[[(R)-1-(6-アミノ-9H-プリン-9-イル)プロパン-2-イル]オキシ]メチル]ホスホン酸 |
テノホビル
【概要】 ヌクレオチド系逆転写酵素阻害剤。正式な一般名はフマル酸テノホビルジソプロキシルで、略号はTDF。商品名はビリアード(英語の発音はヴィリアドで最初にアクセントがある)。ギリアド社の開発で日本では鳥居薬品が販売。おむすび形の錠剤で1錠300mg。薬価は1750.90円。比較的副作用が少なく、1日1回療法に使えるので使用量が急増した。ギリアド社ではエムトリシタビン(200mg)と本剤とを合剤化し、ツルバダとして販売している。
【副作用】 下痢、悪心、嘔吐、鼓腸などの消化器症状が主。稀に乳酸アシドーシス。腎障害(尿細管障害が先に起こる)は無症状なので注意が必要。他の尿細管排泄との併用は注意が必要。
【相互作用】 ジダノシンの血中濃度を上昇させるので用量調節が必要。アタザナビルの濃度を下げるのでノービアでブーストする必要がある。アシクロビル、バラシクロビル、ガンシクロビルとの併用で腎障害を強める可能性がある。
【警告】 本剤あるいはツルバダではB型肝炎ウイルスの抑制効果があるが、治療薬としての効能を申請していない。B型慢性肝炎を合併している患者では、本剤の中止によって肝炎が再燃したり重症化するおそれがある。事前に調べておく、肝臓専門家と相談するなどが必要。
テノホビル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/02 13:54 UTC 版)
テノホビル(Tenofovir、テノフォビルとも)は抗ウイルス薬の一つ。ジソプロキシルエステルまたはアラフェナミド(アラニンイソプロピルエステルとのアミド+フェノールとのエステル)のフマル酸塩として販売されている。
- ^ “GENVOYA (elvitegravir, cobicistat, emtricitabine, and tenofovir alafenamide) Tablets, for Oral Use. Full Prescribing Information”. Gilead Sciences, Inc. Foster City, CA 94404. 2016年6月23日閲覧。
- ^ “JTと鳥居薬品、抗HIV薬6品のギリアド・サイエンシズ社への製造販売承認の承継について発表”. 日経新聞 (2019年9月2日). 2020年2月26日閲覧。
- ^ 新薬紹介 No.53 テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩. 井廻道夫. 日医雑誌 2015: 144(2);282-283.
- ^ 腎と骨への安全性を改善したB型慢性肝炎治療薬 - 日経メディカル
- ^ “ビリアード錠300mg 添付文書” (2016年1月). 2016年6月23日閲覧。
- ^ “テノゼット錠300mg 添付文書” (2016年4月). 2016年6月23日閲覧。
- ^ “GSK天津工場被災に伴うB型慢性肝疾患治療薬「テノゼット錠300mg」出荷調整のお知らせ”. グラクソ・スミスクライン (2015年8月31日). 2015年9月3日閲覧。
- ^ “テノゼット錠300の出荷調整に関するご協力のお願い”. 日本肝臓学会 (2015年9月1日). 2015年9月3日閲覧。
- 1 テノホビルとは
- 2 テノホビルの概要
- 3 製剤
- 4 2015年天津爆発事故の影響
固有名詞の分類
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