上肢とは? わかりやすく解説

じょう‐し〔ジヤウ‐〕【上肢】

読み方:じょうし

人間の腕や手。上腕前腕・手を含めていう。⇔下肢


(上肢 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/12 09:54 UTC 版)

上腕

(うで、かいな)とは、人間のからまでの部分のこと。

人間の腕は医学的には、上肢(じょうし)と呼ばれる事が多い。腕はを境に、肩に近い方を上腕(じょうわん)、手の方を前腕(ぜんわん)という。

人間の腕の解剖学

腕の骨

腕の筋肉

ヒトの筋肉(上腕深部)
ヒトの筋肉(上腕表面付近)
ヒトの筋肉(前腕)

腕の神経

  • 上腕
  • 前腕
  • 手指

腕を表す日本語

うで(腕)
現在は肩から手首を指す。だが、奈良時代頃は「手首あたり」を指した[1]。その頃は肘から下は「ただむき」と呼ばれていたが、いつしか「腕」がただむきより多く使われるようになり、前腕、すなわち肘から手首の事を指していた[2]
かいな(腕・肱)
上腕、すなわち肩から肘を表す古語。今でも相撲ではこの語を使う。ただし、肩から手首までを指す事もあった。
二の腕(にのうで)
上腕に同じ。古くは「一の腕」といっていたが、いつしか誤用されて二の腕というようになったとも言われる[2]。語源は上腕二頭筋から来ているとの説があるが、裏側の上腕三頭筋も含めて「二の腕」と表記することが多い。

生物学と腕

生物学的には「人間の腕は哺乳類の前肢にあたる」とも、反対に「哺乳類の前肢はヒトの腕にあたる」とも表現可能である。

動物の体の名称に「腕」を用いる例はごく少ない。以下のような例がある。

また、などの前肢の部位のを「ウデ肉」と呼称する。

腕を用いた慣用句・言葉

「腕」という言葉は、日本語においてはそのまま技術、力量といった言葉に置き換える事が出来る。

  • 腕に縒りを掛ける - 丹精込めて作ること。
  • 腕組みする - 思案している様子の比喩表現。
  • 腕を振るう - 力量、技術を存分に出すこと。
  • 腕試し - 力量、技術を試すこと。
  • 腕枕 - 眠る際に腕を曲げて自分の、広げて他の人のにすること。
  • 腕を磨く - 練習や訓練、実践を通じて技術を高めること。「腕が上がる」とはその結果のこと。反対語は「腕が鈍る」、上がるに対しては「腕が落ちる(下がる)」と表現する。
  • 腕が鳴る - 技術を試す機会に恵まれ、期待が高まること。

脚注

  1. ^ 日本国語大辞典第2版(小学館)」
  2. ^ a b 夏に気になる二の腕、昔は「一の腕」だった?

上肢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 09:19 UTC 版)

骨格」の記事における「上肢」の解説

上肢の骨格は、体幹上部上肢帯)や肩を占める骨と、その先の腕から手先など可動性に富む部分範囲とする。片側で8種類32個の骨が有る上肢帯骨格代表する骨は鎖骨肩甲骨である。鎖骨胸骨柄関節胸鎖関節)でつながり皮下すぐの位置有るため、体表隆起作る鎖骨緩やかなS字曲がった棒状の骨で、体幹上肢骨格の間に距離を設けて動き自由度高め機能を持つ。内側2/3外側1/3で断面形状変化するため、骨折し易い骨でもある。肩甲骨逆三角形で、肩甲挙筋引き上げられている。外側の角で関節窩を介して上腕骨つながり上腕二頭筋上腕三頭筋片端付着する。 肩から先は可動性が高い自由上肢と呼ばれる上腕骨上肢骨格中最大の骨であり、肩側では肩甲骨と非常に可動域が広い肩関節でつながる。肘側では、3本の骨による複合関節である肘関節形成し前腕回転を可能とする。肘関節先に有る前腕には、内側尺骨外側橈骨2本が並ぶ。 手首から先の骨は、手首から大きく手根骨中手骨指骨の3グループ分けられる手根骨は8個の骨から成り手首関節横手関節手関節)と呼ばれ尺骨橈骨との間で舟状骨月状骨三角骨呼ばれる3つの骨が関節形成する。この3つ豆状骨加えた4つ近位と言う手根骨残り4つ大菱形骨小菱形骨有頭骨有鉤骨であり、これらはまとめて外位列と呼ばれる外位列の先に手根中手関節CN関節を介して掌の骨格を成す5本の中手骨有る。そして、各中手骨中手指節関節MP関節)を挟み指骨と繋がる。MP関節拳を握る外側突出するでこぼこ形作る部位である。指の骨格である指骨は、基本的に基節骨中節骨末節骨構成されるが、親指のみ中節骨無くそれぞれの骨の数に応じた関節を持つ。

※この「上肢」の解説は、「骨格」の解説の一部です。
「上肢」を含む「骨格」の記事については、「骨格」の概要を参照ください。

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