上肢の小脳症候診察
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 15:03 UTC 版)
指鼻指試験 (finger-nose-finger test) 自分の鼻と検者の指を交互にさわる検査である。測定過大と運動分解を評価できる。深部感覚障害では閉眼で行うと悪化する視覚補正がある。また深部感覚障害ではずれ方に傾向がない。小脳失調では測定過大となり、パーキンソン病など固縮がある場合は測定過小をおこす。軽度の麻痺でも異常をしめす。 手回内試験 (hand pronation test) 閉眼した状態で両手を回外位で挙上させ、合図とともに両上肢を回内させる。小脳失調があると回内しすぎてしまう。測定過大、時間的測定障害を評価している。 手回内回外試験 (hand pronation-supination test) 手の回内、回外を繰り返す検査である。変換障害を評価するものである。小脳に障害があるとリズムが乱れ、遅くなり、運動の大きさも不規則になる。片手ずつべつべつに検査する。一般に利き手のほうが早く上手にできる。指のタッピングも同様の返還運動障害の試験である。 holmes-stewart試験 筋トーヌスの評価 筋トーヌス評価として肩揺すり試験をおこなうこともある。
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