てんかんか否かの診断とは? わかりやすく解説

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てんかんか否かの診断

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 22:21 UTC 版)

てんかん」の記事における「てんかんか否かの診断」の解説

てんかん症状は、痙攣含めた一過性の神経症状である。「てんかんか否かの診断」では、意識障害をきたす多く疾患転倒外傷一過性の運動感覚症状低血糖多く痙攣をきたす疾患鑑別が必要である。意識消失痙攣発作として受診する患者の3大疾患てんかん発作失神、非てんかん心因発作でありfitsfaint、funnu turns頭文字から3Fといわれる失神 詳細は「失神」を参照 失神では意識消失短く通常は1分以上続ことはない。低血圧原因場合目の前だんだんと暗くなるといった特徴的な前兆認められる意識回復速やかであり、発作後の朦朧状態頭痛筋痛、舌咬、尿失禁はない。不整脈によるアダムス・ストークス症候群疑った場合心電図心臓超音波検査が必要となる。 非てんかん心因性発作 ヒステリー発作、偽痙攣(Pseudoseizure)、心因性発作という場合もある。心因性発作は、てんかん患者の5~35%に認められるとされる薬剤無効発作35%程度が、心因性発作ともいわれている。痙攣心因性発作鑑別点を以下にまとめる。 ある発作心因性診断できたとしても、同一個人すべての発作心因性診断することはできないため、注意が必要である。首の規則的な反復的な左右への横ふり、発作最中閉眼している、発作中に泣き出す発作出現先行して1分以上の閉眼動作停止を伴う擬似睡眠状態が出現する。これらの場合心因性発作可能性が高い。発作後、血中プロラクチン濃度上昇している場合痙攣であった可能性がある。偽痙攣場合発作時の脳波は正常である。 痙攣心因性発作頭部動き しばしば肩峰引っ張られるように動く しばしば左右にふる(中央超えて左右にふる) 四肢動き 通常同調率で動く しばしばバラバラに動く 骨盤の動き 通常い しばし前後に動く 瞳孔 散大対光反射消失 正常 開眼操作に対して 通常抵抗なし しばしば抵抗する 頭位変換眼球逃避 なし あり アームドロップテスト 通常回避なし 通常回腹筋緊張 あり なし 口 開口していることが多い ぎゅっと閉じている 発作中に話す 絶対にい しばしばある 痙攣もうろう状態 あり しばしばなし 痙攣時の記憶 なし しばしばあり 舌咬症 舌縁でみられることが多い 舌先で多い 尿失禁 ありうる ありうる 便失禁 ありうる 通常なし 急性症候性発作 急性症候性発作Acute Symptomatic Sezure)は、てんかん発作ではあるが慢性疾患てんかんとは異なる。国際てんかん連盟(ILAE)では、「急性症候性発作とは急性全身性疾患急性代謝性疾患急性中毒疾患急性中枢神経疾患感染症脳卒中頭部外傷急性アルコール中毒急性アルコール離脱)と時間的に密接して関連して起こる発作である」と定義されている。急性疾患同時に痙攣一回だけ起こるが、急性疾患再発した場合痙攣再発したり重積となったりする。抗てんかん薬内服長期に及ぶことは少ない。すなわち、原因となる状態が改善すれば発作は起こらなくなるため、抗てんかん薬不要となる。脳炎脳外傷脳出血のような急性症候性発作および後遺症としてのてんかん引き起こす可能性がある疾患では、いつまで治療するべきがの判断難しい。 原因脳血管障害 脳血管障害から7日以内に起こる発作 中枢神経系感染症 中枢神経系感染症活動期に起こる発作 頭部外傷 頭部外傷から7日以内に起こる発作 代謝性 電解質異常低血糖、非ケトン高血糖尿毒症低酸素脳症子癇全身性疾患関連して起こる発作 中毒 麻薬処方薬アルコール 離脱 アルコール薬物離脱頭蓋手術後 頭蓋脳外科手術直後に起こる発作 脱髄性 急散在性脳脊髄炎急性期に起こる発作 多因性 同時に起きたいくつかの状況関連した発作 一過性脳虚血発作TIA詳細は「一過性脳虚血発作」を参照 一過性脳虚血性発作では、局所性神経脱落症状を伴うのが通常のため、鑑別は容易である。しかし、TIA運動症状として不随意運動をきたす場合鑑別難し場合がある。トッド麻痺脳梗塞麻痺鑑別は、脳波MRI鑑別する一過性全健忘 過呼吸発作 熱性痙攣 通常生後3か月から5歳までの間に発熱伴って生じるものであり、中枢神経感染に基づくものではない。短期間単発性の熱性痙攣がほとんどであり、医療機関受診時には治っている場合がほとんどである。発熱痙攣持続する場合髄膜炎可能性もあり、髄液検査が必要となる。 詳細は「痙攣」を参照

※この「てんかんか否かの診断」の解説は、「てんかん」の解説の一部です。
「てんかんか否かの診断」を含む「てんかん」の記事については、「てんかん」の概要を参照ください。

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