ほう‐かん〔‐クワン〕【宝冠】
宝冠(女性天皇)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/06 17:22 UTC 版)
女性天皇(女帝)の冠は、宝冠と呼ばれた。冕冠の一種と考えて良いのか、もしくは別種の冠とみるかは意見が分かれる。 宝冠には天冠の上に冕板やそれに類する金属枠がなく、従って冕板から垂れる旒もない。他に冕冠と異なるのは、冠前面に取り付けられた鳳凰である。また、両耳部と鳳凰の嘴からは草花をあしらったような飾りが垂下した。しかし、頭頂部には冕冠と同じ日章の飾りが立てられており、八咫烏や瑞雲の意匠も同じである。冠には、笄(こうがい)、夾形、小元結が附属する。 後桜町天皇が1763年(宝暦13年)の即位式で用いた宝冠が御物として現存している。 1888年(明治21年)に女性へ授与する勲章として制定された宝冠章はこれにちなんだもので、その正章中央には宝冠の図があしらわれている。
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