したく‐かんち【私宅監置】
私宅監置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/04/03 13:48 UTC 版)
私宅監置（したくかんち）とは、日本にかつて存在した、精神障害者[注 1]に対する制度で、自宅の一室や物置小屋、離れなどに専用の部屋を確保して精神障害者を「監置」することである。
注釈
- ^ 当時は精神病者と呼んだ。
- ^ 明治初期には精神障害者（当時は『瘋癲《ふうてん》人』と呼ばれていた）に対する各府県ごとばらばらな規則は存在していたが、全国一律の法律は策定されなかった。
- ^ 呉が1902年に改革した病院環境は、拘束具使用禁止・患者の室外運動の自由化・作業療法の積極的活用等患者の人権を尊重したものであった。
- ^ フリーランスのテレビディレクター。NHK「福島をずっと見ているTV」制作に参加。
出典
- ^ 内務省衛生局・編『精神病者私宅監置ノ実況』本文p.3
- ^ 内務省衛生局・編『精神病者私宅監置ノ実況』本文p.138
- ^ 「精神障碍者 監禁の傷痕／沖縄に小屋 保存の動き」『朝日新聞』夕刊2018年8月22日（1面）2018年8月27日閲覧
- ^ 内務省衛生局・編『精神病者私宅監置ノ実況』本文p.2
- ^ 川村邦光『憑依の近代とポリティクス』青弓社、2007年2月23日。ISBN 978-4-7872-3269-4。
- ^ “「狐憑き」を通してみえるもの― ムラのなかで心の病が「受容」されるということ ―”. 株式会社coree (2021年2月14日). 2023年3月25日閲覧。
- ^ “精神障害者は２０世紀をどう生きたか”. 秋元波留夫 月刊 ｢ノーマライゼーション障害者の福祉 ｣2000年7月号(第20巻 通巻228号) (2000年7月1日). 2023年3月28日閲覧。
- ^ “日本には精神科の入院ベッド数が多い 日本の精神科医療が諸外国と異なる理由”. We介護 (2020年10月15日). 2023年3月28日閲覧。
- ^ “精神科医療について”. 山崎學（日本精神科病院学会会長） (2022年5月9日). 2023年4月24日閲覧。
- ^ “精神保健福祉の歴史”. 高知県 (2009年2月4日). 2023年3月27日閲覧。
- ^ “「現代の座敷牢」寝屋川監禁死事件を振り返る①～求刑通りの決め手とは”. 障害者.com (2020年10月12日). 2023年3月28日閲覧。
- ^ “【衝撃事件の核心】四半世紀も監禁された息子 親の責任感と孤立の末”. 産経新聞. (2018年7月5日) 2023年3月28日閲覧。
- ^ “相次ぐ精神障害者の監禁 「人ごとでない」 関係者語る”. しんぶん赤旗 (2018年5月8日). 2023年3月27日閲覧。
- ^ 内務省衛生局・編『精神病者私宅監置ノ実況』本文p.133
- ^ 内務省衛生局・編『精神病者私宅監置ノ実況』本文p.128
- ^ 内務省衛生局・編『精神病者私宅監置ノ実況』本文p.131
- ^ “座敷牢の陰 映画で問いかけ”. 朝日新聞 (2018年12月12日). 2023年3月27日閲覧。
- ^ “私宅監置と拘束具”. 日本精神神経学会 (2015年1月28日). 2023年3月27日閲覧。
- ^ 内務省衛生局・編『精神病者私宅監置ノ実況』本文p.134
- ^ 内務省衛生局・編『精神病者私宅監置ノ実況』本文p.129
- ^ 内務省衛生局・編『精神病者私宅監置ノ実況』本文p.135
- ^ 内務省衛生局・編『精神病者私宅監置ノ実況』本文p.137
- ^ 内務省衛生局・編『精神病者私宅監置ノ実況』本文p.5
- ^ 高野六郎「精神病者に対する施設の概況」、『精神衛生」第一巻第七号、一九三四年
- ^ 青木延春「私宅監置の実情に就いて」
- ^ 内務省衛生局・編『精神病者私宅監置ノ実況』本文p.141-p.142
- ^ 昼田源四郎『疫病と狐憑き―近世庶民の医療事情』みすず書房、1985年12月1日。
- ^ 板原和子, 桑原治雄「江戸時代後期における精神障害者の処遇(1)」『社會問題研究』第48巻第1号、大阪府立大学社会福祉学部、1998年12月、41-59頁、doi:10.24729/00003373、hdl:10466/6786、ISSN 0912-4640、CRID 1390572174577159168、2023年5月25日閲覧。
[続きの解説]
「私宅監置」の続きの解説一覧
- 1 私宅監置とは
- 2 私宅監置の概要
- 3 評価
- 4 モデルとなった制度
私宅監置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/06/03 01:09 UTC 版)
患者の処遇の一つで自宅の一室などに専用の部屋を確保して患者を監置するものであるが、1950年（昭和25年）の精神衛生法施行にて禁止された。
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