い‐じょう〔‐ジヤウ〕【異常】
異常
欠損、異常、障害
異常
不良、異常
異常
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/31 09:59 UTC 版)
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異常(いじょう)とは、「正常でない」「通常でない」「健常でない」「異変である」などとされることの総称。特に人に向けて使われる場合は、犯罪学や社会心理学において、ラベリング理論で指摘されるような手法を採る場合に好んで用いられてきた。
倫理面において、何をもって異常と為すかは議論が多く(伝統的な倫理学では「正しさ」を扱うが、「異常」の規定は行わない)、一定の見解は存在しない。例えば、同性愛などは一時期は異常とされたが、現在は容認する国も少なからずあることが挙げられる(性に関しては変態も参照)。ただし、優生学の呼び換えとして、先天異常、染色体異常などといった概念が用いられる傾向があるが、やはり前提となる「何を異常とするか」についての検証が欠落している。
「異常」の定義について
元々は異常というものの定義自体が存在しなかったと思われる。これは、神話などで混沌とした状態が描かれている事にて分かる。しかし、やがて優劣的な観点で倫理的なものが広がるにつれ、権力的に優位に立つ者の他者に対する差別的意識にて異常という概念が生まれたと考えられる。
権力的に弱い位置に立つものという意味から派生し、力関係として弱いものに対しても異常という言葉が使われるようになったと思われる。
- 「肉体の異常」
- 肉体に関して異常とされるものに奇形、病気、怪我などがある。しかし、本人が必要以上に心配している場合には身体醜形障害と見なされる。
- 「精神の異常」
- 精神に関して異常とされるものは精神病、パーソナリティ障害などである。しかし、これに関する基準は曖昧であり、必ずしも異常と言えないのではないかという意見もある。
- 「製造物の異常」
- 製造物に関する異常は初期不良、故障、バグなどである。エラーも参照。
統計上の異常
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この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2010年5月)
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ある共通する性質を持つ集合に、数量で表せる別の性質があった場合、全ての要素の性質の数量の平均値等の基準より、数量が著しく大きい要素と、著しく小さい要素を、異常な性質の要素と見なす場合がある。
例えば知能指数の場合、生活年齢によって知能指数の表す知的能力は変化する。生活年齢の集合が違う場合、知能指数100の5歳児と知能指数100の10歳児の知的能力は同じではない。同じ生活年齢の集合は知的能力の中間値は、100で表される。知能指数100の要素が最も多く、100より高い場合でも、低い場合でも、100に近い知能指数ほど要素が多い。知能指数130以上が異常に知的能力が高いとされ、70以下が異常に知的能力が低いとされる。それぞれの異常な要素は、全体の2.27%ずつ存在し、残りの約95%が、通常の知的能力を持つ要素である。
異常な性質の数量が存在しない集合もある。山の定義には、一定の周囲からの相対的な高さを用いることがある。この場合、最も低い山やそれに近い低さの山が多数存在し、定義に含まれる山の高さの平均値と、それほど高さが変わらず、異常に低い山は存在しない。最も高い山はどの地域にも普通一山しか存在せず、最高に近づくほど段階別の山数は少なくなるから、異常に高い山は、その地域と山の定義によって、ある数が存在する。
優劣の評価
劣っている物や人物への蔑称として「異常」という言葉が使われる事がある。
逆に非常に優れた物や人物への畏怖の念を込めて、「異常」という言葉が使われる事もある。
「異常」と「異状」の使い分け
日本語における「異常」と「異状」の2つの単語は、発音が同じである上に意味も似通っている。大まかな使い分け方はあるもののグレーゾーンも存在し、それゆえ書き間違いや変換ミスは後を絶たない。
使い分けは以下の通りである。
- 異常 - 普通とは違うさまを示す。「異常だ」「異常な」という形容動詞や「異常事態」「異常気象」などの複合語として用いることが多い。正常の対義語。大辞林第二版による説明: 異常
- 異状 - 普通とは違うさまのほか、事物の中にある普通とは違う箇所という意味にも用いる。形容動詞になることはないが、1個2個と数えることができる。大辞林第二版による説明: 異状
参考文献
- 飯島衛「生物学における異常の意味」(PDF)『科学基礎論研究』第8巻第1号、科学基礎論学会、1966年、12-1頁、doi:10.4288/kisoron1954.8.12、ISSN 0022-7668、 NAID 130001435249。
- 林真理「病気概念の社会性」(PDF)『科学基礎論研究』第25巻第2号、科学基礎論学会、1998年、63-68頁、doi:10.4288/kisoron1954.25.63、 ISSN 0022-7668、 NAID 110000133107。
- 芹沢一也「犯罪精神医学と「異常なもの」」(PDF)『学術の動向』第10巻第10号、日本学術協力財団、2005年、44-47頁、doi:10.5363/tits.10.10_44、 ISSN 1342-3363、 NAID 130001494195。
関連項目
異常
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/03 14:46 UTC 版)
卵殻のない、或いは卵殻の薄い卵は、産卵低下症候群によって生じうる。
※この「異常」の解説は、「食用卵」の解説の一部です。
「異常」を含む「食用卵」の記事については、「食用卵」の概要を参照ください。
異常
出典:『Wiktionary』 (2021/09/19 08:46 UTC 版)
この単語の漢字 | |
---|---|
異 | 常 |
い 第六学年 |
じょう 第五学年 |
音読み | 音読み |
名詞・形容動詞
発音(?)
- い↗じょー→
活用
対義語
熟語
翻訳
名詞:異常
- デンマーク語: unormal, abnorm
- ドイツ語: anormal, abnormal
- 英語: abnormal
- エスペラント: nenormala
- フィンランド語: epänormaali, poikkeava
- フランス語: anormal
- インターリングア: anormal
- イタリア語: anormale
- マラヤーラム語: അസാധാരണം (asaadhaaraNam)
- オランダ語: abnormaal
- ノルウェー語: abnorm
- ポルトガル語: anormal
- スペイン語: anormal
- スウェーデン語: abnorm
- トルコ語: anormal
- ヴォラピュク: nenomik
「異常」の例文・使い方・用例・文例
- 異常な
- 異常な行動
- 異常心理学
- こんな暖かい陽気は2月にしては異常だ
- 軌道異常が原因で地球温度低下が生じたのではないかと考えられる
- この暖かい気候は1月にしては異常だ
- 異常気象
- 私は彼女の異常な様子に驚きのあまり息が止まりそうだった
- 被害なし;全員異常なし
- 異常な興奮状態だ
- コイン収集に異常なくらい熱心である
- 精神科医はその男はそのとき異常であったと証言した
- 武器に対する異常な興味
- 異常現象
- 今年の春は異常に寒い
- 内蔵の病気が原因で精神にまで異常を来した
- 私はチョコレートが異常に好きで、チョコレートなしでは生きていけない、
- 血小板の異常な減少
- プレスクリーニングでは異常は全く発見されなかった。
異常と同じ種類の言葉
品詞の分類
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