パーソナリティ障害とは? わかりやすく解説

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パーソナリティー‐しょうがい〔‐シヤウガイ〕【パーソナリティー障害】

読み方:ぱーそなりてぃーしょうがい

人格(独自の行動傾向心的傾向をあらわす統一的全体)に偏りや異常があって、周囲に迷惑をかけたり危害加えたり自分自身苦しめたりして、社会生活支障をきたす障害人格障害


パーソナリティ障害

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/14 23:30 UTC 版)

パーソナリティ障害(パーソナリティしょうがい、英語: personality disorder, PD)とは、文化的な平均から著しく偏った行動の様式をとり[1][2]、特徴的な生活の様式や他者との関わり方[1]、または内面的な様式を持ち[2]、そのことが個人的あるいは社会的にかなりの崩壊[3]や著しい苦痛や機能の障害[2][4]幼少期から思春期経験が発症原因となっているケースが多く[4]青年期や成人早期には症状が始まっている特徴がある[1][2]。症状が著しい苦痛や機能障害をもたらしていないものは、正常なパーソナリティである[5]


注釈

  1. ^ 厚生労働省の標準規格として、その一部はICD10対応標準病名マスターが用いることが決定されている。 ICD10対応標準病名マスターの2010年3月1日(2.83版)の変更では、以前と比較してパーソナリティ障害が追加され、人格障害が削除された。差分情報検索ページ。これが厚生労働省保険局 傷病マスターに連動している。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l 世界保健機関 2005, p. 210.
  2. ^ a b c d アメリカ精神医学会 2004, p. パーソナリティ障害・診断的特徴.
  3. ^ a b c d 世界保健機関 2005, p. 211.
  4. ^ a b 「私、発達障害かも」の半数以上は勘違い…対人関係で悩んだときに知っておきたい「発達障害」の診断基準”. ライブドアニュース. 2023年3月11日閲覧。
  5. ^ a b c d アレン・フランセス 2014, p. 167.
  6. ^ a b c パーソナリティ障害〔ぱーそなりてぃしょうがい〕”. 時事メディカル. 2023年3月11日閲覧。
  7. ^ a b DSM診断基準早見表新訂版2003 p.6
  8. ^ a b 世界保健機関 2005, pp. 5-6(監訳者の序).
  9. ^ a b アレン・フランセス 2014, p. 163.
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  14. ^ 『精神医学ハンドブック』日本評論社。 , 第6版まえがき
  15. ^ 日本精神神経学会・精神科用語検討委員会編『精神神経学用語集』新興医学出版社、2008年6月。 
  16. ^ 読売新聞2008年 5月31日
  17. ^ 世界保健機関 2005, pp. 211–212.
  18. ^ a b c d 世界保健機関 2005, p. 212.
  19. ^ a b アメリカ精神医学会 2004, p. 651.
  20. ^ アメリカ精神医学会 2004, p. パーソナリティ障害・特有の文化、年齢、および性別に関する特徴.
  21. ^ アメリカ精神医学会 2004, p. パーソナリティ障害・記録の手順.
  22. ^ アメリカ精神医学会 2004, p. パーソナリティ障害.
  23. ^ a b c d アレン・フランセス 2014, p. 166.
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  26. ^ アレン・フランセス 2014, pp. 164–165.
  27. ^ a b c アレン・フランセス 2014, p. 165.
  28. ^ アメリカ精神医学会 2004, p. 回避性パーソナリティ障害・経過.
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  32. ^ アメリカ精神医学会 2004, pp. 651–696.
  33. ^ アレン・フランセス 2014, p. 168.
  34. ^ a b c アレン・フランセス 2014, p. 169.
  35. ^ 世界保健機関『ICD-10精神および行動の障害-DCR研究用診断基準』(新訂)新訂版、2008年、134頁。ISBN 978-4-260-00529-6 世界保健機関 (1993) (pdf). The ICD-10 Classification of Mental and Behavioural Disorders:Diagnostic criteria for research (green book). World Health Organization. http://www.who.int/classifications/icd/en/GRNBOOK.pdf 
  36. ^ 土居健郎『甘えの構造』弘文堂、1971年、31頁。 
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  40. ^ a b c d e アレン・フランセス 2014, p. 170.
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  42. ^ 清水 栄司(監修) (2010).認知行動療法のすべてがわかる本 講談社,85頁.
  43. ^ 岡田 尊司『パーソナリティ障害がわかる本:「障害」を「個性」に変えるために』法研、2006年、205-206頁。 
  44. ^ 牛島 定信 (2012).やさしくわかるパーソナリティ障害 ナツメ社,126-127頁.
  45. ^ 白波瀬 丈一郎 (2008).境界パーソナリティ障害治療に関する最近の動向――精神療法を中心に――.精神神經學雜誌,110,1219-1224.
  46. ^ Fosse, Roar; Lilleby, Peggy; Lillelien, Arne; et al. (2018). “Drug-free after basal exposure therapy”. Tidsskrift for Den norske legeforening (6). doi:10.4045/tidsskr.17.0811. PMID 29557120. https://doi.org/10.4045/tidsskr.17.0811. 
  47. ^ Heggdal, Didrik; Fosse, Roar; Hammer, Jan; et al. (2016). “Basal Exposure Therapy: A New Approach for Treatment-Resistant Patients with Severe and Composite Mental Disorders”. Frontiers in Psychiatry 7: 198. doi:10.3389/fpsyt.2016.00198. PMC 5165038. PMID 28066272. https://doi.org/10.3389/fpsyt.2016.00198. 
  48. ^ 岡田 尊司『パーソナリティ障害がわかる本:「障害」を「個性」に変えるために』法研、2006年、219-220頁。 



パーソナリティ障害

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 01:12 UTC 版)

産業精神保健」の記事における「パーソナリティ障害」の解説

「パーソナリティ障害」も参照 パーソナリティー障害は、労働へのコーピング職場環境他人と共に問題解決できる人間関係ポテンシャル関連性があり、それは診断深刻度個性職種にも依存するとされている。間接的な影響となるものには、不明確教育課程業務外の複合的要因(たとえば薬物乱用病的な精神疾患組み合わせ)などが疾患リスクとして挙げられる。しかしまたパーソナリティー障害は、能力平均以上に競争環境激化することや、同僚功績についての焦りによっても発症するとされている。

※この「パーソナリティ障害」の解説は、「産業精神保健」の解説の一部です。
「パーソナリティ障害」を含む「産業精神保健」の記事については、「産業精神保健」の概要を参照ください。


パーソナリティ障害

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 12:28 UTC 版)

注意欠陥・多動性障害」の記事における「パーソナリティ障害」の解説

境界性パーソナリティ障害 短時間気分急速に変化する対人関係障害、強い衝動性自己破壊行動といった点で類似している。鑑別方法としてはADHD場合幼少期から特徴みられる見捨てられ不安が目立たないなどの違いがある。境界性パーソナリティ障害患者の16.1%に成人ADHD見られたとの報告もある。境界性パーソナリティ障害患者多く虐待経験しており、ADHDであることを知らずに親の抑圧的な教育受けていることが原因一つともいえる。一方で併存していると思われた例にADHD対す薬物治療開始したところ、敵意猜疑心消失したとの報告もあり、実際に誤診断されているケースままあるとみられる反社会性パーソナリティ障害 行為障害併発したADHD患者のうち一部寛解せずに反社会性パーソナリティ障害移行する

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