危害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/30 05:26 UTC 版)
危害(きがい、英: harm)は、「人の障害や健康喪失の状態、または財産や環境の価値喪失状態」と定義すると合理的であると、佐藤吉信は述べている[1]。 国際基本安全規格においては「人の受ける身体的傷害若しくは健康傷害,又は財産若しくは環境の受ける害」[2]と定義されている。
公益財団法人日本食肉消費センターの用語集では、ハザード(英: hazard)を「危害」と訳している例もあるが[3]、電気の国際標準ではハザードと危害は別の定義である[1]。 ハザードは、危険の源が潜在的で暴露していない状態である。このハザードが危険事象というイベントによって状態遷移をして危害(harm)というハザードが暴露した状態になる[1]。
危害の影響の大きさ(ひどさ)は、保護対象の性質(人、財産、環境)や、傷害または健康障害の強度(軽い、重い、死亡)、危害の範囲(1人、複数)などが考慮される[4]。 危害の発生確率は、危険源にさらされる頻度及び時間、危険事象の発生確率、危害回避または制限の可能性から算出する[4]。
危害のカテゴリ
危害のカテゴリは以下の3つの組合せで分類される[4]。
- 傷害のひどさ
- 軽傷(完治可能)
- 死亡を含めて重症(通常は完治しない)
- 危険源にさらされる頻度または時間
- 「滅多にない」
- 「時々」
- 「頻繁」
- 「継続的」
- 危険源回避の可能性
- 特定の状況下で可能
- ほとんど不可能
脚注
参考文献
- ISO/IEC GUIDE 51:2014
- JIS Z 8051:2004
- 機械安全/機能安全 実用マニュアル、日刊工業新聞
関連項目
「危害」の例文・使い方・用例・文例
- 子どもに危害を加える
- それは別に人に危害を加えない
- それが危害の発生を防止します
- 彼らは危害を加えられることなく解放された。
- 彼らはその動物たちが逃げ出して、人に危害を与えることを心配していました。
- ビーバーは人に危害を加えることはめったにない。
- 別に怖がらなくてもいいよ。何も彼は君に危害を与えようというのではないからね。
- 二酸化炭素によって危害を被ることがある。
- 私の犬を心配するな。あなたに何の危害も加えないから。
- 犬は主人を危害から守った。
- どんな理由があっても他人に危害を加えてはいけない。
- それは彼に何の危害も与えないでしょう。
- それは我々に危害を及ぼすだろう。
- その犬を恐れる必要はない。彼は全く危害を加えない。
- あなたに危害を加えることはありません。
- 身体に対する危害の恐れ.
- 彼は私たちをあらゆる危害から守ってくれた.
- たいていの動物はおびやかされることのないかぎり(人に)危害を加えることはしない.
- 人に危害を加える[損害を与える].
- 危害のないように人を守る.
危害と同じ種類の言葉
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