がい【害】
読み方:がい
[音]ガイ(呉) [訓]そこなう
1 生命を途中で断つ。そこなう。傷つける。「害意/加害・危害・殺害・自害・傷害・侵害・迫害」
2 順調な生存の妨げになるもの。災い。「害悪・害虫・害毒/公害・災害・惨害・実害・水害・損害・被害・弊害・無害・有害・利害・冷害」
がい【害】
害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/01 06:54 UTC 版)
仏教用語 Vihiṃsā, ヴィヒンサー |
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パーリ語 | vihiṃsāv |
サンスクリット語 | vihiṃsā |
チベット語 | རྣམ་པར་འཚེ་བ། (Wylie: rnam par 'tshe ba; THL: nampar tsewa) |
日本語 | 害 (ローマ字: Gai) |
英語 | malice, hostility, cruelty, intention to harm |
仏教用語での害(がい)(梵: vihiṃsā、ヴィヒンサー)は、仏教が教える煩悩のひとつ。
害意[1]。他者への思いやりの心が無い状態、すなわち、慈悲心無き心の状態をさす。大善地法の「不害 (アヒンサー)」の逆 [1] 。
説一切有部の五位七十五法のうち、小煩悩地法の一つ[2]。唯識派の『大乗百法明門論』によれば随煩悩位に分類され、そのうち小随煩悩である。
出典
- ^ a b 櫻部・上山 2006, p. 115.
- ^ 中村 2002, p. 96.
参考文献
- 櫻部建、上山春平『存在の分析<アビダルマ>―仏教の思想〈2〉』角川書店〈角川ソフィア文庫〉、2006年。ISBN 4-04-198502-1。(初出:『仏教の思想』第2巻 角川書店、1969年)
- 中村元『龍樹』講談社学術文庫、2002年。 ISBN 4-06-159548-2。
関連項目
害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 08:22 UTC 版)
富栄養湖沼において (特に夏期)、藍藻はときに大増殖してアオコ (青粉) とよばれる現象を引き起こす (下図10a; 上記参照)。アオコは様々な形で人間生活に害を与えることがある。アオコは水面に形成されるため湖沼を遮光し、水草や他の植物プランクトンの生育を妨げる。また大量に発生したアオコの夜間における呼吸、およびアオコが死んだ際の分解によって酸素が消費され、湖沼が酸欠状態になり、水生生物が死ぬことがある。一部のアオコは2-メチルイソボルネオール (下図10b) やゲオスミンなどのカビ臭物質を産生し、問題となることがある。さらにアオコを形成する藍藻の中には、下記のような藍藻毒を産生するものもいる。 10a. アオコが発生したエリー湖 10b. 2-メチルイソボルネオール 10c. ミクロシスチン-LR 10d. ノジュラリン 10e. アナトキシン 藍藻の中には毒 (藍藻毒、シアノトキシン cyanotoxin) を生成するものがおり、家畜やヒトに被害が生じることもある。非リボソームペプチド (リボソームにおける翻訳を介さないペプチド) であるミクロシスチン (上図10c) やノジュラリン (上図10d) はタンパク質ホスファターゼを阻害し、肝臓毒となる。またアルカロイドであるアナトキシン (上図10e) やサキシトキシンはシナプスでの伝達を阻害する神経毒となる。 アクアリウムにおいては、水槽のガラス壁面や水草、流木などにさまざまな種の藍藻 ("苔(こけ)"や"藻(も)"と総称される) が繁茂する事がある。藍藻の繁茂する原因は種によって異なるが、光条件や栄養塩濃度、水流の変化などによる。見栄えが悪く、悪臭を伴うこともある。対策として、水換えとろ過装置の増強、照明時間の調整、植食性の魚やエビ、貝に藍藻を食べさせる、市販されている薬剤の利用、などがある。
※この「害」の解説は、「藍藻」の解説の一部です。
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