更年期障害とは? わかりやすく解説

こうねんき‐しょうがい〔カウネンキシヤウガイ〕【更年期障害】

読み方:こうねんきしょうがい

更年期女性に、卵巣機能低下によってホルモンバランスがくずれるために現れる種々の症状冷え・のぼせ・めまい・動悸(どうき)・頭痛腰痛肩凝り不眠食欲不振など。メノポーズ

[補説] 男性にも男性ホルモン急激な低下原因とするLOH症候群という類似の症状があり、男性更年期障害ともよばれる


更年期障害(コウネンキショウガイ)

女性更年期性成熟期から老年期移行する期間)に起こるさまぎまな不定愁訴症候群肩こり不眠頭痛腰痛イライラなど)のことをいいます

更年期障害(こうねんきしょうがい)

一般には、女性閉経前後の時期更年期呼び、この時期に起こる様々な不調を更年期障害と呼びます。更年期障害には、ほてり、のぼせ、頭痛肩こり不眠、いらいらなどの症状あります。更年期障害は女性ホルモンエストロゲン)の分泌変化によって引き起こされます。乳がん治療ホルモン療法行った場合は、体内女性ホルモン環境変ったり、自律神経働きに異常をきたして更年期時期でなくても更年期障害に似た症状が出やすくなります

ホルモン療法内分泌療法


更年期障害

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/05 09:38 UTC 版)

更年期障害(こうねんきしょうがい、: Menopause, climacteric)とは、主に性腺ホルモンの低下に起因する症候群。女性の場合、卵巣機能の低下によるエストロゲン欠乏、特にエストラジオールの欠乏に基づくホルモンバランスの崩れにより起こる[1][2]


注釈

  1. ^ 閉経は、更年期の女性が、1年間無月経である状態で定義される。また子宮摘出後などの場合は、血清FSH濃度が40mIU/ml以上でかつ血清エストラジオール値が20pg/ml以下であることによっても確定診断可能である。
  2. ^ 血清FSH濃度の上昇は閉経の前兆であるが、FSHの上昇のみによって閉経の時期を予想することはできない
  3. ^ 11項目の症状を4段階に評価して更年期障害の重症度を判断する指数。更年期障害の確定診断には使用できないが、更年期障害と確定診断させた患者の経過観察や治療効果の判定に使用された。日本の女性に多い10種類の症状を選んで簡略化した簡略更年期指数も考案された。
  4. ^ それでも抑うつに対してはHRTは一定の効果が認められるとされる。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 診療ガイドライン.2014.
  2. ^ a b c d e f g h i 病気を知ろう:婦人科の病気 更年期障害 更年期とは 日本産科婦人科学会
  3. ^ a b 辻村晃「男性更年期障害 : LOH症候群と勃起障害(ED)」『日本医師会雑誌』第145巻第2号、日本医師会、2016年5月、269-272頁、CRID 1520854805142540544ISSN 00214493NAID 40020816755  (要購読契約)
  4. ^ ヒロミ、更年期障害の症状を明かす「不安とかほてりとか」「男性にも絶対ある」注意呼びかけ”. 日刊スポーツ (2022年6月14日). 2022年6月14日閲覧。
  5. ^ a b Experts Call Male Menopause a Myth 2021年11月19日閲覧
  6. ^ 加齢男性性腺機能低下症候群(LOH 症候群)診療の手引き 日本泌尿器科学会 2021年11月19日閲覧 (PDF)
  7. ^ Myths and misconceptions about male menopause July 23, 2020 2021年11月19日閲覧
  8. ^ 西村隆一. 男性更年期のホルモン療法. 診断と治療. (1959) vol.24, p.361-379.
  9. ^ a b c d e f g h i j k 若槻明彦「5)更年期障害(9.,E.婦人科疾患の診断・治療・管理,研修コーナー)」『日本産科婦人科學會雜誌』第61巻第7号、日本産科婦人科学会、2009年7月、NDLJP:10721637 
  10. ^ 小林和裕、「【原著】閉経後高血圧の診断方法と治療法の検討」 埼玉医科大学雑誌 2003年 30巻 1号 p.51-60, doi:10.24689/sms.30.1_51
  11. ^ a b 三羽良枝、安井禮子, 南雲津久美, 岡安伊津子, 三羽牧子「『HRT(ホルモン補充療法)使用状況に関する医師・医療機関並びに患者へのアンケート調査』報告」『日本更年期医学会雑誌』第12巻第2号、2004年10月、282-289頁、CRID 1573387449699203840ISSN 09195033NAID 10014294139  (要購読契約)
  12. ^ 更年期症状を緩和するために(治療の種類) 大塚製薬
  13. ^ ル・エストロジェル0.06% 患者向医薬品ガイド” (PDF). 医薬品医療機器総合機構 (2015年3月). 2016年8月4日閲覧。
  14. ^ 高橋晴人、佐藤征嗣、「更年期障害治療薬ル・エストロジェル0.06%」『ファルマシア』 49巻 (2013) 5号 p.431-433, doi:10.14894/faruawpsj.49.5_431
  15. ^ 日本医師会『漢方治療のABC (日本医師会生涯教育シリーズ)』日本医師会、1992年。ISBN 978-4260175074 
  16. ^ 宮原 桂『漢方服薬指導ハンドブック』源草社、2013年。ISBN 978-4-906668-97-7 
  17. ^ 宮上景子, 白土なほ子, 下 和久, 松岡隆, 関沢明彦「最近の更年期障害の管理」『昭和学士会雑誌』第77巻第4号、2017年、367-373頁、doi:10.14930/jshowaunivsoc.77.367 


「更年期障害」の続きの解説一覧

更年期障害

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 19:18 UTC 版)

培養上清治療」の記事における「更年期障害」の解説

50前後男女にほぼ必発する性ホルモン減少による加齢関連症状である。 幹細胞による更年期障害の治療は稀であるが培養上清の効果しらべた研究存在する卵子器官培養して、BMCMを添加したところ、1週間エストロゲン濃度は約8倍まで上昇し卵子成熟見られた。この研究波及効果少なくないさまざまな女性更年期症状改善するとともに不妊症治療にも可能性があると考えられる精巣再生対す可能性示唆されている。培養精巣細胞臍帯結合組織由来培養上清を添加する細胞増殖更新する。このことは結果として男性性ホルモンテストステロンの上昇につながる可能性がある。

※この「更年期障害」の解説は、「培養上清治療」の解説の一部です。
「更年期障害」を含む「培養上清治療」の記事については、「培養上清治療」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「更年期障害」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「更年期障害」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



更年期障害と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「更年期障害」の関連用語

更年期障害のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



更年期障害のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
Supplement Kuchikomi RankingSupplement Kuchikomi Ranking
(C)2024 All Rights Reserved. 健康食品のあり方を考える日本サプリメント評議会の運営です。
VOL-NetVOL-Net
Copyright(C) 2002-2024 声を聴き合う患者たち&ネットワーク「VOL-Net」. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの更年期障害 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの培養上清治療 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS