骨の代謝バランスが崩れ、もろくなった状態のことです。骨は、骨芽細胞によって骨形成されると同時に破骨細胞によって骨吸収され、常に新しく作り直されるという新陳代謝(リモデリング)を繰り返しています。通常は骨吸収と新たな骨形成のバランスが保たれていますが、これが崩れて骨吸収が上回った状態が続くと、骨量が減少してしまいます。その結果骨がもろくなり、容易に骨折するような状態になるのが、骨粗鬆症です。
原因としては、骨を形成するカルシウムやマグネシウムの不足や、カルシウムの吸収に必要なビタミンDなどのビタミンがバランスよくとれていないことが挙げられます。また、適度な運動によって骨に一定以上の負荷をかけないと骨形成におけるカルシウムの利用効率が悪くなるため、運動不足も骨粗鬆症の要因となります。一般に、高齢女性の発症リスクが高くなっていますが、それは、閉経後、骨芽細胞を活発にする女性ホルモンである「エストロゲン」が激減するためです。大豆に含まれるイソフラボンは、エストロゲンに似た働きをしてエストロゲンの減少を補うため、骨粗鬆症の予防・改善に効果があると考えられています。
骨粗しょう症
骨粗鬆症(コツソショウショウ)
骨粗鬆症
骨粗鬆症
【概要】 単位体積あたりの骨量が減少したために、腰背部痛、脊柱変形、骨折を主症状とする疾患。病理学的には骨の石灰化障害はない状態である。診断には症状の他に、骨量の減少(X線像、骨量計測)や血液検査で判定することが多い。特に、骨粗鬆症は、(1)閉経後の女性、65歳以上の男性に多い。(2)腰背部痛、円背、身長の短縮がおこる。(3)骨がもろくなり骨折しやすい。(例えば、橈骨遠位端、上腕骨近位端、脊椎、大腿骨頚部骨折)が多い。
【詳しく】 通常のレントゲン撮影(X線検査)の他に、骨量測定が大切である。dual energy X‐ray absorptiometry(DXA:デキサ法)などが使われている。区別が必要な病気は、骨軟化症、癌の骨転移、多発性骨髄腫、続発性骨粗鬆症、原発性・続発性副甲状腺機能亢進症などがある。治療は対症療法と骨量減少の抑制、骨量の増加を目的とした治療法で、栄養、生活様式の改善、運動療法、理学療法、薬物療法が行われる。
骨粗鬆症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/06 01:47 UTC 版)
骨粗鬆症(こつそしょうしょう、骨粗しょう症、英: osteoporosis)とは、後天的に発生した骨密度の低下、または骨質の劣化により骨強度が低下し、脆弱性骨折が発生し易くなる疾患、あるいは、そのような骨の状態を指す[1]。なお、英語の「osteoporosis」は「osteo」が「骨の」という意味なので「骨が穴だらけになった状態」といった意味であり、日本語の「骨粗鬆症」は「骨の中身が粗く細かい穴が沢山できた状態」といった意味である。
- 1 骨粗鬆症とは
- 2 骨粗鬆症の概要
骨粗鬆症
出典:『Wiktionary』 (2021/08/25 12:38 UTC 版)
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「骨粗鬆症」の例文・使い方・用例・文例
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