性行為
性行為
性行為とは、生殖もしくは性欲(性的欲求)を満たす目的で行われる、性器の結合や愛撫などの肉体の性的な交わり全般を意味する語。「性的行為」ともいう。特に「性器の結合」を含む男女の肉体的な交わりを指す場合は「性交」と呼ばれることが多く、性行為は「性的な行為」全般を幅広く指す語として用いられることが多い。
「性交渉」や「セックス」は、性器の結合を伴う行為を指す場合も多いが、性器の結合を伴わない性的な交わりを指す場合も多々ある。口淫・ペッティングや同性愛における肉体的交わりなどもこれに該当する。そして「性行為」は、より広範に「性的な行為」全般を指す語といえる。
性感染症に関する話題では「性的接触」という表現が用いられることが多い。この「性的接触」は、夫婦のコミュニケーションのうち特に性的意図を主体とする触れ合いを指す語として用いられることもある。
「性行為」は基本的には「他者との肉体的な交わり」が念頭に置かれている。いわゆる3Pや乱交などの集団セックスは「性行為」に含めて扱われるが、自慰(オナニー)は含まれないのが一般的である。
性交渉(性行為)
性行為
【概要】 性行為には様々なバリエーションがある。主体が、1)女性+男性、2)男性+男性、3)女性+女性、さらに、4)多人数の場合もある。目的としては、1)生殖、2)コミュニケーション(愛情がある場合もない場合もある)、3)娯楽、4)商業活動、5)性欲の解消などがある。これらの主体や目的のバリエーションは、HIVや性感染症の感染リスクとは直接の相関関係を持たないということが重要である。同性間の性行為や、商業活動における性行為、愛情のない性行為がHIV感染を成立させるのではない。反対に異性間の性行為や、生殖を目的とした性行為、愛情のある性行為でもHIV感染は起こり得る。
【詳しく】 一方、性行為の内容はHIVや性感染症の感染リスクと大いに関係がある。特にHIV感染についてリスクの高い行為は、精液や血液、膣分泌液、カウパー氏腺液(先走り液:射精前に尿道口から出てくる粘液)が粘膜(膣上皮、直腸上皮、口・鼻腔粘膜、尿道口、眼球や眼瞼結膜)や傷口に直接接触する行為である。例として勃起したペニスが、膣や肛門や口腔内に直接挿入される性行為がある。一方リスクの低い性行為としては、抱擁、キス、手淫などがある。
性行為
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/04 17:18 UTC 版)
性行為(せいこうい)とは、性欲に基づいた行為[1]。性器や肛門の接触や性交などといった行為[2][3][4][5]。その近代以降の日本語名称。古来の日本語では、古語「みとのまぐはひ(御陰の目合)」[注 1] から転じて「目合(現代表記・現代仮名遣い:まぐわい、歴史的仮名遣:まぐはひ)」、動詞形で「現:まぐわう(歴:まぐはふ)」といい、今でも稀に用いられる。20世紀末以降はセックスやエッチなどと言ったカタカナ用語が用いられる。表現を和らげた「結ばれる」という表現も存在する[6]。
注釈
- ^ 『古事記』にも見られる大和言葉「みとのまぐはひ」に当て字でない翻字としての漢字を当てれば「御陰の目合」。「みと」の「み」は敬語の「御」、「と」は男性・女性の象徴部・陰部、すなわち性器のこと。したがって「みと」は「御陰」で、性器に敬語を冠した語形である。「まぐはひ(目合)」すなわち「目と目を合わせて愛し合うこと」と同じように、「みとのまぐはひ」は、互いの「みと」を合わせて愛し合うことをいう。ここから転じて「御陰の目合」の意味が「目合」の第2義になり、やがて「御陰の目合」のほうは死語になった。
- ^ エッチの語源は「変態(へんたい)」もしくは「破廉恥(はれんち)」をローマ字表記した場合の頭文字 "H" の日本語慣習音の一つ「エッチ」であるとされている。また、「エッチする」という言葉を放送に乗せて初めて使ったのは明石家さんまもしくは島田紳助であったといわれている。
出典
- ^ 「性行為」『広辞苑』 岩波書店、第5版、p. 1465
- ^ 小学館『デジタル大辞泉』. “性行為”. コトバンク. 2019年12月18日閲覧。
- ^ 三省堂『大辞林』第3版. “性行為”. コトバンク. 2019年12月18日閲覧。
- ^ 小学館『精選版 日本国語大辞典』. “性行為”. コトバンク. 2019年12月18日閲覧。
- ^ 平凡社『世界大百科事典』第2版. “性行為”. コトバンク. 2019年12月18日閲覧。
- ^ “「結ばれる」の言い換えや類語・同義語-Weblio類語辞典”. thesaurus.weblio.jp. 2023年12月29日閲覧。
- ^ “平成29年7月13日から刑法が一部改正されました”. 北海道警察本部. 2017年10月18日閲覧。[リンク切れ]
- ^ a b “第193回国会(常会) 刑法の一部を改正する法律案”. 法務省. 2017年10月18日閲覧。
- ^ 三省堂例解新国語辞典「春」の項
- ^ 新共同訳聖書 創世記4章1節
- ^ 月刊みんぱく編集部 1996, pp. 263–264.
- ^ “不倫・浮気した側は親権を獲得できない? 親権決定までの流れとは|ベリーベスト法律事務所”. ベリーベスト法律事務所. 2024年2月1日閲覧。
- ^ “人生が終わる…恐ろしすぎる不倫の「代償」 - モデルプレス”. モデルプレス - ライフスタイル・ファッションエンタメニュース (2021年8月4日). 2024年2月1日閲覧。
- ^ a b “Sex matters”. Harvard Health Publishing (2015年6月). 2018年7月31日閲覧。
- ^ “For women, sexuality changes with age but doesn’t disappear” (英語). Harvard Health (2014年2月13日). 2021年12月13日閲覧。
- ^ Publishing, Harvard Health. “Is sex exercise? And is it hard on the heart?”. Harvard Health. 2020年12月6日閲覧。
- ^ Publishing, Harvard Health. “Resuming sex within months of a heart attack linked to longer survival”. Harvard Health. 2020年12月3日閲覧。
- ^ Publishing, Harvard Health. “11 ways to help yourself to a better sex life”. Harvard Health. 2020年12月10日閲覧。
- ^ IASR 29-9 性感染症, 感染症発生動向調査, 梅毒, 性器クラミジア感染症, 性器ヘルペスウイルス感染症, 尖圭コンジローマ, 淋菌感染症
- ^ 三宅婦人科内科医院“思春期" 思春期の性動 - ウェイバックマシン(2016年2月18日アーカイブ分)
- ^ 三宅婦人科内科医院“思春期" 10代の妊娠 - ウェイバックマシン(2015年12月8日アーカイブ分)
- ^ 「女性は思春期の恋愛期間の性行為を控えるべき」と脳科学者(2013年1月11日 NEWSポストセブン)
- ^ “性感染症の早期予防教育を”. 東奥日報社 (2005年3月11日). 2011年10月14日閲覧。
- ^ 思春期の性の危機 Archived 2007年1月29日, at the Wayback Machine.
- ^ 家庭・家族の意味を再考する[リンク切れ]
- ^ “山口県医師会報 第1737号” (PDF). 山口県医師会 (2005年5月). 2011年10月14日閲覧。 447ページ(ファイルの69ページ目)を参照のこと。[リンク切れ]
- ^ 第7回青少年の性行動調査 - 日本性教育協会
- ^ 「夫婦の性1000人に聞く」朝日新聞の2001年7月4日付
- ^ 日本性科学会公式サイト[リンク切れ]
- ^ livedoor News 武田アナが凍りついた田原総一朗のツッコミ NHKクロ現「高齢者セックス特集」2017年5月19日 18時19分 J-CASTニュース
- ^ クローズアップ現代+ 公式サイト
- ^ 上手な脱がせ方って?スムーズに彼女の服を脱がせる方法
- ^ 上手な下着の脱がせ方とは[リンク切れ]
- ^ 彼をドキっとさせる、セクシーな服の脱ぎ方
- ^ 森下 2008, pp. 12–13.
性行為
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 01:14 UTC 版)
射精自体は可能なものの包皮が引っ張られることにより痛みを生じることが多く、挿入時の摩擦により陰茎が包皮を破り出て傷害を負う危険性もあるので通常の性行為は困難である。また、包皮に裂傷を負う場合もある。
※この「性行為」の解説は、「包茎」の解説の一部です。
「性行為」を含む「包茎」の記事については、「包茎」の概要を参照ください。
性行為
出典:『Wiktionary』 (2018/07/05 18:56 UTC 版)
名詞
翻訳
- 古英語: hǣmed (ang), leġertēam (ang), wīfġemāna (ang)
- ブルトン語: darempredoù revel 男性/複数
- ドイツ語: Geschlechtsverkehr
- ギリシア語: ερωτική επαφή (erotiki epafi) 女性, ερωτική συνομιλία (erotiki sinomilia) 女性, συνουσία (sinusia) 女性
- 英語: sexual intercourse
- スペイン語: relaciones sexuales 女性/複数, coito 男性
- ペルシア語: گاییدن (gaeedan) (卑語)
- フィンランド語: yhdyntä (fi), sukupuoliyhdyntä (fi)
- フランス語: rapports sexuels 男性/複数, relations sexuelles 女性/複数, union charnelle 女性, union sexuelle 女性
- アイスランド語: kynmök 中性/複数, mök 中性/複数, samfarir 女性/複数
- イタリア語: rapporto sessuale (it) 男性, coito (it) 男性
「性行為」の例文・使い方・用例・文例
- 私たちは性行為をする。
- 私はあの人と性行為がしたい。
- 梅毒は性行為を通じて感染する病気です。
- 【法律, 法学】 自然に反する罪 《獣姦など不自然な性行為》.
- 性行為伝染の病気.
- 道徳的に純粋な(特に性行為の経験がない)
- 女性の意思に反して性行為に屈しることを女性に強要することの犯罪
- 病気(特にエイズ)の感染を避けるための手段(ラテックス製コンドームなど)を講じて行う性行為(特に性交)
- 二者間の(しばしば性交を含む)性行為
- 異常な性行為
- 性行為に無制限に耽溺すること
- 男女両方との性行為
- 人と動物の間の性行為
- あからさまな詳細さで裸または性行為を記述する
- 安全な性行為
- 寝ている人間にのしかかり、寝ている女性と性行為をしたと信じられている男性の悪魔
- 性行為をしたことがない人
- 他人の性行為や性器を見て楽しむ人
- 性行為においてオルガスムを感じないこと
性行為と同じ種類の言葉
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