性行為強要・強姦疑惑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 23:50 UTC 版)
2022年3月9日、週刊文春が文春オンラインにおいて、榊の作品に出演したりワークショップに参加した女優4人が性的行為を強要されたと訴えている、と報じる記事を配信した。4人の訴えは「榊が映画の出演をうかがわせて性的行為を強要して関係した」というものだった。 上記の週刊文春の記事では、榊が女優1人について「肉体関係があったことはない」と否定し、他の3人については肉体関係があったことを認めつつも「不倫行為については妻にも謝罪し、許してもらっております。(女優らに)性行為を強要した事実はありません」と述べたことや、『蜜月』『コクウ』『裸のアゲハ』など榊が監督を務めた作品の撮影を担当した早坂伸が、週刊文春の取材に「主演の佐津川愛美さんをはじめ、役者さんは皆、素晴らしい演技をしてくれました。しかし榊さんの性暴力が事実だとすれば擁護する余地はなく、ペナルティを受けるべきだと思います」と応えたことも伝えられた。 また、同記事では、映画『蜜月』の脚本を担当した港岳彦が週刊文春の取材に応じ、騒動を知り、榊、映画製作委員会幹事社の名古屋テレビ放送、供給会社のアークエンタテインメント、それぞれに見解を問いただすメールを送信していたことを明かしたうえ、「私は脚本家として、大勢の人が関わったこの映画に責任を持つ立場ですから、『上映してはならない』とは言えません。一方で、被害者の方は『榊英雄』という名前を見るだけでフラッシュバックするといいます。それを聞くと、やはり上映してはいけないのではないかと気持ちが揺れるんです」と応えたことが報じられた。 同日、港は自身のTwitterアカウントで週刊文春の記事に補足説明する形で、榊と『蜜月』の製作陣に問い合わせた際、無回答だったことも明かした。さらに榊が週刊文春へ応じた上記のコメントについて、「今回の報道の始まりは、被害にあったとされる女性の告発だったことをはっきりさせておきたい。そうしたリスクを引き受けてまで、あえて被害を告発する行為は、大変に重く、大きな勇気を必要とするもののはずです。それを別の事象にすり替える榊氏のコメントは、性被害の甚大さを矮小化しています」と改めて批判した。 同日夜、報道を受けて『蜜月』の製作委員会は、2022年3月25日に公開予定だった同作品の公開をいったん中止して今後の公開予定も全て未定とした。榊も所属事務所を通じ、「今回の記事上で、事実の是非に関わらず渦中の人とされてしまった相手の方々にも、大変申し訳ない。事実であることと、事実ではない事が含まれて書かれておりますが、過去のことをなかった事には出来ません。猛省し悔い改めることを誓い、日々を大事に生きていきたい」とのコメントを出した。 3月10日、上記の早坂は、この榊のコメントをうけ、自己のブログで「大きな違和感を覚えました」と述べ、「謝罪しているのは映画の関係者、家族の順で、最後に『事実の是非に関わらず渦中の人とされてしまった相手の方々』で、謝意も順に薄くなっています。当然ながら謝罪するのは第一に被害者であるべきです。また『過去のことをなかった事にはできません』とあります。過去を軽視しているような表現ですが、『性被害者』がどれくらい苦しみ悩むか全く想像ができていないように感じます。そもそも『性被害者』と認めていない点で『肝に銘じる』ことも『これからの先へ猛進』することも許されないと考えます」との見解を表明した。 3月14日、『蜜月』と同じく榊が監督を担当し、2022年4月15日に公開予定だった映画『ハザードランプ』の製作委員会は、「当初の予定通り公開する」と表明した。 3月26日、報道を受け、榊の所属するファミリーツリーと業務提携していたRuby・sueが業務提携を解消することを発表した。 3月31日、14日に「当初の予定通り公開する」と表明していた映画『ハザードランプ』の製作委員会も前言を撤回し、公開中止を発表した。 4月11日、榊の妻でシンガーソングライターの和が自身の公式ホームページで、榊と離婚に向け、別居、協議を進めていることを明かした。それと共に、榊が週刊文春の取材に「妻から許してもらっている」と応えたことについて、「一度も榊を許したことはありません。 それを『妻から許してもらっている』とコメントするようなことに象徴される、耐え難い行き違いがありました。わたしも被害者なのです」との見解を表明した。
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