のう【悩〔惱〕】
悩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/01 06:52 UTC 版)
悩 (のう)(梵: pradāsa、プラダーサ)は、仏教が教える煩悩のひとつ。 瞋に付随して起こる。
他の諌めをいれぬ頑迷さ[1]。 忿や恨に続いて生起する。立腹して、人を恨むる心である。怨みつのった気持ちを思い返す心である。 怨みが進み、相手にひがみ、自分の心も内では煩悶する。口をあければ、その言葉は、喧嘩腰で卑しく、相手を毒づき、なじる。 このような心は、自身の心も毒で蝕む。
説一切有部の五位七十五法のうち、小煩悩地法の一つ[2]。唯識派の覆は『大乗百法明門論』によれば随煩悩位に分類され、そのうち小随煩悩である。
脚注
出典
- ^ 櫻部・上山 2006, p. 115.
- ^ 中村 2002, p. 96.
参考文献
- 櫻部建、上山春平『存在の分析<アビダルマ>―仏教の思想〈2〉』角川書店〈角川ソフィア文庫〉、2006年。ISBN 4-04-198502-1。(初出:『仏教の思想』第2巻 角川書店、1969年)
- 中村元『龍樹』講談社学術文庫、2002年。 ISBN 4-06-159548-2。
悩
出典:『Wiktionary』 (2021/07/06 08:18 UTC 版)
発音(?)
熟語
惱
悩
悩 |
惱
「悩」の例文・使い方・用例・文例
- いらだつ,悩まされる
- 彼はいつもばかな質問で私を悩ませる
- 彼女には私の悩み事で負担をかけたくない
- 悩みを振り払いなさい
- 根拠のないうわさで私は大変悩まされました
- 誇大妄想に悩まされる
- 彼女の病気は両親の悩みの種だった
- 君は何を悩んでいるの
- 私たちはみんなこのことで頭を悩ませている
- あれらの絵画は戦争時の苦痛と苦悩を表しているように思われる
- 僕が湖でキャンプをしていたとき蚊には本当に悩まされたよ
- 絶え間ない不安が彼女を悩ませている
- 私はある妄想に悩んでいる
- 彼女は多くの悩みを抱えていた
- 取るに足らぬ悩み
- 彼女から何の便りもないので私はひどく悩んだ
- その子はいろいろな質問で父親を悩ませた
- 彼にとって娘が悩みの種だった
- この文が私を悩ませる
- 彼はその問題について頭を悩ませた
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