てい【定】
[音]テイ(漢) ジョウ(ヂャウ)(呉) [訓]さだめる さだまる さだか
〈テイ〉
1 物事を決めて変えない。さだめる。さだまる。「定員・定価・定期・定義・定刻・定説/仮定・確定・協定・決定・暫定・指定・推定・制定・選定・測定・断定・判定・否定・評定・法定・未定・予定」
2 一所に落ち着いて動かない。「定住・定着/安定・一定・固定・鎮定・不定・平定」
〈ジョウ〉
1 さだめる。さだまる。「定石・定命(じょうみょう)・定紋/勘定・評定・老少不定」
[名のり]さだ・さだむ・さだめ・つら・また・やす
じょう【定】
⇒てい
じょう〔ヂヤウ〕【定】
定
姓 | 読み方 |
---|---|
定 | さだ |
定 | さだむ |
定 | さだめ |
定 | てい |
定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/25 15:13 UTC 版)
定(じょう)、サマーディ(巴, 梵: samādhi)は、仏教用語で、心をひとつの対象に集中し心の散乱がないという精神の作用や、そのようにすることや、定まっているその状態を指す[1][2]。また、一般に心を散乱させないようにする修行、及びそれによってもたらされた特殊な精神状態をも総称して定という[1]。samādhiの音写が三昧(さんまい)であり、三摩地とも書かれた。定すなわち三昧は、仏教の三学である戒・定・慧の一つであって、仏教の実践道の大綱である[1]。また、八正道の一つには正定が挙げられており、五根には定根が、五力には定力が挙げられている。[2][1]。定は五分法身の一つでもある[2]。定に反して心が散り乱れて動く状態を散といい、定散(じょうさん)と呼ばれる[1]。
|
|
|
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac 総合仏教大辞典編集委員会 『総合佛教大辞典』 法蔵館、2005年、687-689頁。ISBN 4-8318-7070-6。
- ^ a b c d (編集)中村元、田村芳朗、末木文美士、福永光司、今野達 『岩波仏教辞典』 (2版) 岩波書店、2002年、513-514頁。ISBN 4-00-080205-4。
- ^ 『岩波 仏教辞典 第二版』401頁「三昧」
- ^ a b マハーシ長老 『ミャンマーの瞑想―ウィパッサナー観法』 ウ・ウィジャナンダー訳、国際語学社、1996年、162頁。ISBN 4-87731-024-X。
- ^ a b c d 長崎法潤「滅尽定について」 (pdf) 、『大谷学報』第39巻第2号、1959年11月、 64-76頁。
- ^ a b c 服部弘瑞 『原始仏教に於ける涅槃の研究』 山喜房仏書林、2011年、610頁。ISBN 978-4796302135。 該当ページでは受想滅[定]とあり、定 samāpatti が抜けた表記。
- ^ 桐山靖雄 『人間改造の原理と方法―原始仏教から密教まで』 平河出版社、1977年、198頁。 ASIN B000J8OBDK
- ^ a b c 太田蕗子「大乗菩薩道における無相と滅尽定の背景について」、『印度學佛教學研究』第64巻第1号、2015年12月20日、 402-397頁、 NAID 110010033496。
- ^ ダライ・ラマ14世テンジン・ギャツォ 『ダライ・ラマ 智慧の眼をひらく』 菅沼晃訳、春秋社、2001年、132、索引16。ISBN 978-4-393-13335-4。 全面的な再改訳版。(初版『大乗仏教入門』1980年、改訳『智慧の眼』1988年)The Opening of the Wisdom-Eye: And the History of the Advancement of Buddhadharma in Tibet, 1966, rep, 1977。上座部仏教における注釈も備える。
- ^ ākāśānañcāyatana-samāpatti
- ^ viññāṇañcāyatana-samāpatti
- ^ ākiñcaññāyatana-samāpatti
- ^ nevasaññānāsaññāyatana-samāpatti
- ^ saññāvedayitanirodha
- ^ 藤本晃「パーリ経典に説かれる「九次第定」の成立と構造」、『印度學佛教學研究』第53巻第2号、2005年、 891-888頁、 doi:10.4259/ibk.53.891、 NAID 130004027834。
- ^ 藤本晃 『悟りの4つのステージ: 預流果、一来果、不還果、阿羅漢果』 サンガ、2015年、274頁。
- ^ この場面は、中村元訳『ブッダ最後の旅 - 大パリニッバーナ経』(岩波文庫)では169-170頁に記載されている。
- ^ 藤本晃 『悟りの4つのステージ: 預流果、一来果、不還果、阿羅漢果』 サンガ、2015年、209頁、260-269頁。
- ^ 竹村牧男 『「覚り」と「空」』 講談社、講談社現代新書、1992年1月、118頁および125頁。
- ^ 竹村牧男 『インド仏教の歴史』 講談社、講談社学術文庫、2005年7月、133頁および140頁。なお、本書4頁によれば、本書は、竹村牧男『「覚り」と「空」』(講談社現代新書)の再刊である。
- ^ a b 平川彰・編纂 『仏教漢梵大辞典』 霊友会、740頁「滅尽定」、及びその対照逐訳。
- ^ a b 荒牧典俊訳 『大乗仏典 第八巻 十地経』 中央公論社、1974年1月、222-223, 392頁。
- ^ 太田蕗子「ツォンカパ著『密意解明』における菩薩の修道階梯 : 滅尽定を中心として」、『日本西蔵学会々報』第54号、2008年6月1日、 33-45頁、 NAID 110009841250。
定
出典:『Wiktionary』 (2019/05/03 10:10 UTC 版)
発音
副詞
熟語
定
定 |
定と同じ種類の言葉
品詞の分類
- >> 「定」を含む用語の索引
- 定のページへのリンク