空無辺処
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/03 00:40 UTC 版)
空無辺処(くうむへんしょ、梵: Ākāśa-anantya-āyatana、巴: Ākāsānañcāyatana)とは、無色界の(下から数えて)第1天。無量空処(むりょうくうしょ)とも言う。物質的存在がまったく無い空間の無限性についての三昧の境地。九次第定のひとつ。
物的存在たるこの肉体を厭い、無辺の虚空の自在を欣び、空無辺の理(ことわり)を解し、修行して生ずる処である。欲界と色界とにおける一切の物質的な形を離れ、一切の作意のない、無辺の空を観じる禅定。形のあるこの肉体を厭い、大空は無限であることを達観すること。無色界には空間的な場所はないが、果報の違いに依って感じるので「処」と名付ける。
関連項目
空無辺処
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/04 18:37 UTC 版)
無色界の第1天。定を抑える一切の想を滅し、空間が無限大であると思惟する定。
※この「空無辺処」の解説は、「無色界」の解説の一部です。
「空無辺処」を含む「無色界」の記事については、「無色界」の概要を参照ください。
- 空無辺処のページへのリンク