無色界の段階とは? わかりやすく解説

無色界の段階

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 06:59 UTC 版)

禅定」の記事における「無色界の段階」の解説

無色界禅定Arūpajjhāna, Āruppajjhāna)は4段階がある。これが、四無色定(四空定とも)で、さらに想受滅に至ることで「九次第定」(くしだいじょう)となる。まだ物質的な領域にある色界禅定とは異なり無色界では色蘊(しきうん)がなく、この段階に至った修行者触覚視覚物質的な構成要素において微細なものからも完全に離れる修行をするといわれている。無色界の定は以下の順に深まる。 5. 空無辺処(くうむへんしょ漢訳で無限の空の領域の意味。 6. 識無辺処(しきむへんしょ漢訳で無限の識の領域の意味とらえられるべき対象はないことを修行するといわれている。 7. 無所有処むしょうしょ) 漢訳有る所が無い領域の意味微細な対象がいまだあるといわれている。 8. 非想非非想処(ひそうひひそうしょ) 漢訳で想が非ず非想にも非ず領域の意味旧訳では非有想非無想ともされ、この完成有頂天である。 『大般涅槃経によればブッダ弟子アーナンダに、禅定の段階について以下のように説いたとされるアーナンダよ。これらの八つ解脱がある。その八つとは、どれどれであるか?……(中略)……〈物質的なもの〉という想いを全く超越して抵抗感消滅し、〈別のもの〉という想い起こさないことによって〈(すべては)無辺なる虚空である〉と観じて、〈空無辺処〉に達して住する。これが第四解脱である。 〈空無辺処〉を全く超越して、〈(すべては)無辺なる識である〉と観じて、〈識無辺処〉に達して住する。これが第五解脱である。 〈識無辺処〉を全く超越して、〈何ものも存在しない〉と観じて、〈無所有処〉(=何も無いという境地)に達して住する。これが第五解脱である。 〈無所有処〉を全く超越して、〈非想非非想処〉(想いがあるのでもなく、想いが無いのでもないという境地)に達して住する。これが第七境地である。 〈非想非非想処〉を全く超越して、〈想受滅〉(表象感受消滅する境地)に達して住する。これが第八解脱である。 アーナンダよ。これらが八つ解脱である。

※この「無色界の段階」の解説は、「禅定」の解説の一部です。
「無色界の段階」を含む「禅定」の記事については、「禅定」の概要を参照ください。

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