有心定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 06:41 UTC 版)
有心定には四静慮(四禅、四色禅定、Rūpajhānas)と四無色定(Arūpajhāna)との八定(八等至)がある。八定とは、初静慮、第二静慮、第三静慮、第四静慮、空無辺処定、識無辺処定、無所有処定、非想非非想処定である。 これらの定には、それぞれの定に入り終わった段階と、定に近づきつつある準備的入門の前段階とがある。初静慮の前段階のみを未至定(みしじょう)というが、その他は、それぞれの定に近づきつつある前段階のことを近分定(ごんぶんじょう)といい、それぞれの定に入り終わった段階を根本定という。 第四静慮には下下品から上上品までの九品があり、その究極である上上品は色界の定の最高であるから辺際定(へんざいじょう)という。 不時解脱の阿羅漢は、四禅・四無色の八定を順次修めるのではなく、一地を超えて高い段階の定を修めるとされる。これを超定という。
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