約定
約定とは、約定の意味
約定とは、株式や債権、商品先物、為替などの金融取引における売買成立のことである。金融取引では、約定日(約定した日)が取引日となり、この日に取引契約が成立する。一方で約定日の数日後が支払いが行われる決済日となり、決済日は金融商品の譲渡が行われる受渡日になることが慣習とされている。約定を意味する英語には、 agreement や contract、stipulation などの表現がある。FX(外国為替証拠金取引)のルールでは、約定日の2営業日後が受渡日になる。ただし新規注文の成立後に決済注文を発注するIFDやOCOでは2種類の注文が同じ日に約定するケースがあり、この場合には受渡日は形式的なものとなり、差額の支払いのみが行われる。
FXにおける約定のタイミングは、注文方法によりそれぞれ異なる。「いくらでもいいから買います(売ります)」を意味する成行で注文した場合には、原則としてその時点における為替レートで即時に約定する。一方で「指定した価格で買います(売ります)」を意味する指値で注文した場合には、為替レートが注文時に指定した約定価格に達した時点で約定することになる。
IFDの約定のタイミングは指値注文と同様だが、新規注文が約定した時点で決済注文が発注されるため、2段階のタイミングで注文全体が約定することになる。OCOの約定のタイミングも指値注文と同様だが、2種類の指値注文のいずれか片方が成立した時点で注文全体の約定となり、もう片方の指値注文は破棄される。IFOはIFDとOCOを組み合わせた注文方法であり、IFDによる新規注文が約定した時点でOCOによる決済注文が発注され、2種類の指値による決済注文のいずれかが約定した時点で注文全体が約定することになる。
やく‐じょう〔‐ヂヤウ〕【約定】
約定(やくじょう)
取引所に売買注文を出し、会員間で行われた売買契約のことをいいます。その契約による売買値段を「約定値段」、売買契約の数量を「約定数量」、売買契約数量に約定値段を乗じて計算したものを「約定代金」または「約定金高」といいます。約定(やくじょう)
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